『浅茅が宿−秋成幻想/ラヴィール』

雪組中日劇場公演 1999年2月13日(土)


 名古屋の冬の風物詩、中日劇場宝塚公演に行ってきました。今年は雪組。『若き日の唄は忘れじ』、一つおいて『虹のナターシャ』、『ザッツ・レビュー』、そして今回と、何故か雪組並みに日本物が続く中日劇場。来年はこのままのローテでいくと花組でしょうか。『タンゴ・アルゼンチーノ』じゃなくて『夜明けの序曲』だったりして…。あり得る…。

 全くの初見。チョンパの幕開きは綺麗!やはり組替えの人は気になるので思わずナルちゃんをチェック!日本物に慣れた組子の中で浮いちゃうんでは…?と思ってたけど、何の何の!凛々しい若衆ぶりでした。

 子役はまひるちゃんが可愛い。オトナの男っぽいトドちゃんの少年ぶりも良かった。子供なトドちゃんは声も愛らしいのだった。いや、普段とは違うねぇ〜!勝四郎の母様はナガさんなのね。女役は初めて見た。タータンの少年っぷりも何だか可愛い。2人とも田舎の純朴な青年ってカンジなのに、宮木には“やや”が…。まっ!早熟なのねん。

 宮木とは違い、眞女児は艶やか。ジュサブローの衣装はいいですね。かしげはオイシイ役だわ〜!ミョーな色気がありますよね〜!愛田芽久ちゃんとまひるちゃんの顔はとっても可愛い!チャルさんの法師はさすが。専科とはいえ、何かチャルさんを見ないと雪組を観たって気がしないのよねぇ。

 ナルちゃんの役、後で確認したらトウコの役だったのね。ふーん。そしてそのトウコがコウちゃんの役か。この2人を結構楽しみにしてたので「出番増やせ〜!」とか「もっと同期色を出せ〜!」と思ってしまい、次の大劇場公演は絶対に行こう!と心に決めた。期待のホープ、しいちゃんはデカイし綺麗!セリフも良く通る。松坂屋のサイン会に来たときは「誰それ?」って思ったけど、やっぱり伸びてきたのね〜。

 眞女児の勝四郎への執着はちょっと怖かったゾ。しかも見るからに怪しい一族にふ抜けになる勝四郎はやっぱり田舎ものだ。でもホント、眞女児の色気ってば…!宮木と同一人物には見えないのだ。

 トウコやナルちゃんは死んじゃったのね…。あの場面、ジュサブローの衣装といい、物の怪といい、月組『花扇抄』に似てません?

 その後、ちょっとだけ意識が…。気付いたらタータンが殺されそうになってて、あの刺され方、『チェーザレ・ボルジア』みたい…と朧気に思った。

 トドちゃんは無事に宮木に会えるんだけど…?!「思い残すことはありません」ってイミシンな言葉。…やはりお墓が。(ここでも雪のベロゴールスクを思い出す私。)何だかこのくだり、木原敏江チックで泣かされました。勝四郎〜!何でもっと早く帰らないんだ〜!母様と息子の登場は予想は付いていたけど泣かされた。最後のトドちゃんの歌がすごく良かった。(死んでしまった人たちが後ろで踊るといいのに…と、また『黒い瞳』モードの自分)

 何だかじーんときた。さすが雪組の日本物は美しいわッ!



 続いて『ラヴィール』。セリ上がり、トドちゃんのカツラにギョッとしたが、カツラを取って被ったシルクハットが何故か紫…?と思ったら引き抜き!やられたァー!美しい〜!中村先生のレビューってオーソドックスで好きなので、こういう“夜の女王”風の演出もまたお気に入りなのだ。そして覚え易い主題歌、趣味の悪くない衣装、普通なことって素晴らしいのね。でも、全体の印象、『プレスティージュ』『レ・シェルバン』『ラヴィール』ともソックリ…。オープニング(ロケットあり)→ジャズっぽい場面→ケモノ系(漂う虚しさ、崩れ落ちる大きなセット)→ラテンの中詰め→ダンス系→ロケット(ゲストあり)→階段前のデュエット→パレード。でもいいの!変な衣装や演出家の押し付けがなくって!

 タータンのダンスはさすが!もちろん歌も上手いし。ナルちゃん、トウコ、かしげ、しいちゃんら若手も華やかで良いわ。名倉先生の振り付けは相変わらず格好良いですよね。エジプトの場面、ちょっと宙組の鈴の場面を思い出した。トドの豹ってばはまりすぎ…!『プレステ』の場面と交換してマミちゃんの豹や(リカちゃんもいいわね)、トドのデッド・ブレイブも見たかったりする。この場面でお怪我をされたらしいですが、私が観たときは足、大丈夫そうだった。(母が観たときはびっこ引いてたらしい)この場面、曲とかも『プレステ』の“ラプト・イン・ラブ”にソックリ〜!好きです、こういうの。男役のアニマル柄総タイツはイイわ〜。

 ジプシーの場面、グンちゃんのカツラに思わず「戸川昌子?」。いやはや恐れ入りました。トドの♪ベサメ・ムーチョ♪は「来た甲斐があったよ〜」と大感動!トドのテーマソングのようなすごい盛り上がりで「おおぉ〜」とミョーな声を上げる私。トウコの歌う曲が月組東京『ボレルー』のマミちゃんが歌った曲と同じ。歌詞が全然違うので、一緒に歌えなくてザンネン。

 ジャズの場面はイイ!衣装が黒一色でシンプル〜!!グンちゃんが格好良い大人のオンナ風だった。振り付けもハードでセンス良く、ワクワクした。プロ見たらトドがちゃんと出てたので「あータータンが代役なんだー」と気付き、トド版も観たかったなぁ、とちょっと残念。

 フィナーレ、ロケットはしいちゃんが一緒に踊ったのでビックリ!『プレステ』のユウコちゃんのクルクル〜みたく、途中で引っ込むと思ったのに、パンツでロケットを踊りきるなんて股は大丈夫なんだろうか?それとも脇の下のように、踊り易いようお衣装部さんが加工しているのか〜?
 ナルちゃんが歌い、トウコと五峰亜季ちゃんが踊る…。姉さん女房だね…。
 タータンの場面、「カツラがすごい」と聞いていたので、母に「タータンのカツラ見た〜?」と聞きつつ、プログラムの写真を見せた。母は一言、「もっとすごかったよ」。うん、ちょっと派手めでしたね!タータンのああいう格好って久々?なので、何だか嬉しくなった。まぁ、衣装にあってて良いじゃないの!ここの振り付けも格好良かったー!
 デュエットは「足大丈夫かな?」と心配でした。

 パレード、相変わらず「銀橋があるつもり!」の中日劇場だが、今回は特に「やっぱ中日劇場って小っちゃいなー!」と思った。大階段、いや小階段が淋しー!でも、名古屋地区での導入の役割は果たしているハズ。何てったって連日のあの盛り上がりだもの!楽屋出のロビー、名古屋界隈では“待ち合わせスポット”として有名なので、「誰か来るんですか?」とよく聞かれるし。友会もキャトルに変わったことだ。年2回公演にならないかなァ〜!!



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