愛・地球博 体験記
EXPO REPORT

企業パビリオンゾーンB
Corporate Pavilion Zone:B

公式HP企業パビリオンゾーンA・B

※万博の各パビリオン内は、携帯電話の使用、カメラ・ビデオ撮影、録音、飲食、喫煙禁止されています。マナーを守って利用しましょう。

トヨタグループ館  日立グループ館  三井・東芝館  夢見る山  ガスパビリオン

企業パビリオンゾーンB所在地
<トヨタグループ館>
TOYOTA Group Pavilion
トヨタ館(昼)


出展: トヨタグループ
HP: http://expo.toyota-g.com/

<コンセプト>
21世紀の「モビリティの夢、楽しさ、感動」
 トヨタグループは、21世紀の「モビリティの夢、楽しさ、感動」をテーマに、「地球と共生するモビリティのあり方」「地球規模で移動する喜びや夢、モビリティの魅力」を紹介します。

<構成>
ウェルカムショー
 人の活動をサポートできる「やさしさ」と「かしこさ」を基本コンセプトに開発を進めているトヨタ・パートナーロボットが登場。楽器演奏ロボットによるバンド演奏や、DJロボットと司会者との楽しい掛け合いなど、華やかな歓迎ステージを展開。
メインショー
 一人乗りの未来コンセプトビークル「@−unit(アイユニット)」や搭乗歩行型ロボット「@−foot(アイフット)」が登場する、モビリティ・パフォーマンス・ショー。観客席を取り巻く360度の大型スクリーンや舞台装置に出現する様々な自然や未来社会の中で、「@−unit」や「@−foot」がパフォーマー(ダンサー)と一体となった演技を展開し、「自由に移動すること、生きることの素晴らしさ」と「人とクルマの新しい関係」を紹介する。
注意:ショー演出上、大きな音や点滅する光が出ます。心臓に疾患のある方、点滅する光を見て痙攣を起こした経験がある方は、観覧を控えてください。

トヨタグループ館オリジナルグッズショップ

<環境への取り組み>
パビリオン建材
 解体・リユースを前提とする鉄骨構造体を採用。可能な限りボルト穴を開けたり、溶接をしないようにし、解体後のリユース性に配慮。外壁には、古紙再生紙の壁材を採用。また、内装の一部には、グループが商品化を進めているケナフ材などを活用。全ての建設資材をリユース、リサイクルすることによって、建設廃棄物をゼロとする計画。
自然エネルギーの活用
 会場外(愛知県田原市)に建設する風力発電機により、パビリオンで消費する電力相当分を発電し、トータルでCo2の発生をゼロとする計画。

<開館時間>
9:00〜21:00
<観覧所要時間>
約50分

体験レポート
<ショー&ギャラリー>
 トヨタグループ館では、整理券をアテンダントに手渡して、パンフレットをもらって並びます。入口通路が二手に分かれるようなので、グループで入場する場合は、同じ列に並びましょう。入口はパビリオンを取り囲むように配列されており、順に入館します。入口によって時間差入館するので、大きな混雑はありません。ただ、最初に入った方は前列に座れるようです。中は、中央にパフォーマンスステージ、その周りに客席、客席中段にパフォーマンスロード、客席上部に360°のスクリーンがあります。スクリーンは、180°ずつで同じ映像を流しているようです。来場者全員が着席したら、いよいよ上演開始です。
 ショーは2部構成で、まずは「ウェルカムショー」から。司会役のお兄さんが現れ、トヨタが開発した3体の二足歩行ロボットと、4体の車輪移動式ロボットによるオーケストラ演奏が始まります。かなりすごいですよ。さらにDJロボットも登場し、お兄さんと掛け合います。ロボットが引き上げると、映像を交えたボディーパフォーマンスを繰り広げる「メインショー」に移ります。いつの間にか、天井からワイヤーで吊るされたパフォーマーが現れます。そしてステージ中央から半球体のスクリーンも現れ、宇宙から見た地球をイメージしたパフォーマンスが始まります。続いて、火山をイメージしたパフォーマンス。中盤になると、コンパクトモビリティー「@−unit」を交えたパフォーマンスに。「@−unit」は、隊列無人走行もしていたので、会場内ではおそらくプログラミングで動かしているのでしょう。ショーの途中、2回ほどパフォーマンスロードを「@−unit」が走り抜けていきます。そしてショーも終盤に近づき、搭乗型二足歩行モビリティー「@−foot」が登場。そして再びワイヤーパフォーマンスで終了となります。ショーのあとは、トヨタグループの技術展示エリアへ。ここには「@−unit」が展示されており、撮影可能です。また、すぐ横ではオリジナルグッズの販売もあります。
 ロボットの演奏ですが、怪しいと思うか、すごいと思うかは、個人の判断ですね。私は、演奏が本物だと思いました。他にも、向きを変えるとき片足状態になりますが、その絶妙なバランスに注目です。「@−foot」は、ウェルカムショーのロボットよりも造りが大きいので、足の動きが良く分かります。
 いや〜、それにしてもかなり満足できました。一見の価値は大有りです。
<ギャラリー(展示エリア)>
 トヨタグループ館のギャラリー部分は、グッズショップやi−unitが展示されているところで、今までは自由に入ることができませんでした。新聞報道によると、整理券を入手できなかった人のために、館内で行われるショーを数分にまとめたダイジェスト映像を流す予定とのこと。しかし、公開予定日前日に入れるとは、運が良いというべきか。でも、どっかの会社の役員のような人が数人、どっかの会社(パビリオンの関係者?)の人からなにやら説明を受けていたので、テスト公開のような形だったんですかね。でも、アテンダントも入るときに「どうぞ」と言ってくれたので、一般人でも問題なかったのは事実です。

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<日立グループ館>
Nature Contact − HITACHI Group Pavilion’s Ubiquitous Entertaiment Ride
日立館(昼)


出展: 日立グループ
HP: http://hitachi-pavilion.com/

<コンセプト>
Nature Contact 〜希少動物達とのふれあい〜
 「Nature Contact 〜日立のITで蘇る希少動物達とのふれあい〜」を出展テーマとして、ユビキタス社会での必須技術となるインターネットや携帯表示端末技術、さらにブロードバンド時代に対応した映像処理技術などのITによって、絶滅の危機に瀕する希少動物を映像上で蘇らせ、来場者が希少動物とふれあうことができる、ユビキタス体験ゾーンです。また、日立グループの技術である非接触ICチップ「ミューチップ」が組み込まれた入場券システムと連動したトータルサービスの提供をはじめ、「IT時代のエキスポ」にふさわしい次の時代の驚きと感動に満ちた体感型エンターテインメントパビリオンです。

<構成>
「プレショー」「メインショー」「ポストショー」の3部構成
プレショー
 「プレショー」では、情報表示端末「Nature Viewer」を使い、いま世界で絶滅の危機に瀕している希少動物のうち、約50種類の生態や特徴を、動画や静止画を交えて分かりやすく紹介。
メインショー
 「メインショー」では、ジオラマと3DCG(立体視映像)を融合した、最新の映像技術を体験しながら、希少動物達とのふれあいが楽しめる。ユビキタス・エンターテインメント・ライドに乗りながら「プロローグ(渓谷)」「ジャングル」「サバンナ」「オーシャン(海)」「エピローグ」の5つのゾーンを巡る。アドベンチャースコープを覗くと、リアルに再現された希少動物達の世界が目の前に拡がり、本当にその動物達とふれあっているような、これまでに体験したことのない不思議な驚きと感動のユビキタス体験ができる。
注意:演出上、大きな音が出たりライドが振動します。妊娠中の方、首・背中・腰の疾患のある方、心臓の疾患の方等は利用できません。
ポストショー
 ユビキタスディスプレイに入場券をかざすと、「メインショー」で撮影された写真がディスプレイに映し出される。また、入館翌日以降は、日立グループ館のインターネットのサイトにアクセスして、入場券に裏面に記載してある12ケタの番号と入館日を入力すると、記念写真を博覧会期間中いつでも見ることができる。

<観覧方法>
 日立グループ館では、7月21日(木)より、事前予約・当日予約・先着入館の観覧方法を、事前予約・入館整理券に変更。
 整理券の配布については下記を参照。事前予約方法は、今まで通り変更はありません。
日立館整理券配布方法

<環境への取り組み>
次世代エネルギー
 情報表示端末「Nature Viewer」の電源としてモバイル機器向け燃料電池を活用。また、会場外部のウェイティングスペースに両面受光太陽電池を設置し、発電された電力をパビリオンの一部へ供給。
Co2の排出
 パビリオン出展に関して、Co2排出量と環境コストを算出・評価することが可能なソリューション「SI−LCA(シルカ)」によって、Co2排出量に換算して441tの削減を達成。

<開館時間>
9:00〜21:00
<観覧所要時間>
約30分

体験レポート
 日立グループ館は、パビリオン1,2を争う人気とあって、昼間は長蛇の列。平日でも2〜3時間の待ち時間は当たり前。ここでも、夜は比較的空いているようです。待っている間は、MDプレーヤーで音楽など聴きながら暇つぶし。少しずつですが、前に進んで行きます。入口前までにたどり着いた時間は、約40分。いよいよ入館です。
 入館直後にまず、入場券を受付で提示し、名前(下の名前だけ)と入場券番号を登録し、写真撮影します。受付が終わったら、情報表示端末「Nature Viewer」というものを受け取ります。大きさは、携帯ゲーム機よりも多少大きいです。
 プレショーエリアでは、「Nature Viewer」を使って絶滅の恐れのあるレッドリストに選定された希少動物を、一部映像付で図鑑のように見ることができます。「Nature Viewer」のモニター裏側を、プレショーエリアのいたるところに立っている赤いセンサー部分に触れると、解説を読むことができます。赤いセンサーは、上下2段(下は車いす利用者や子供用)ありますが、どちらも同じものが表示されます。首のストラップは伸びるので、下のセンサーにもかがむことなく届きます。下のほうが比較的空いているのでおすすめ。プレショーエリアは、後からどんどん人が流れてくるので、立ち止まってゆっくり読むことがしづらいですが、邪魔にならない隅っこでじっくり読むことにしました。センサーのすぐ横で立ち止まるのは、他の方の邪魔になるのでやめましょう。受付の順番は無視しても大丈夫です。「Nature Viewer」を返却したら、メインショーです。
 メインショーでは、16人乗りのライド(1編成4両、1両4人乗車)でバーチャル探検ができます。人数調整のため、「お一人の方どうぞ」と言っていたので、先に乗ることができました。まあ、16人いっぺんに乗れるので、あまり関係ないですが。ライド乗車前に、もう一度入場券を提示します。そして指定された席に座り、右手にセンサーをつけ、スコープを覗いて準備完了。使い方をマスターしていよいよ探検スタートです。ライドは横向きに移動しますが、スコープの映像は前向きに進みます。探検では、希少動物(CG)と触れ合うことができるという演出です。餌をあげたり、動物をいろんな角度で見てみたり。ショーの途中で、受付時に登録した自分の名前で呼びかけられることも。けっこう楽しめます。
 ショー終了後は、出口で探検のおさらい。入場券をセンサーにかざすと、自分の写真などが現れます。入館翌日からは、日立グループ館のサイトで、来場記念写真をダウンロードできます。
 たしかに、1,2を争う人気というのもうなずけます。

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<三井・東芝館>
MITSUI−TOSHIBA Pavilions
三井・東芝館(昼)


出展: 三井グループ
HP: http://mt-expo.com/

<コンセプト>
「地球 生命(いのち)の輝き」〜新しい地球を次世代へ〜
 地球で最も大きな生き物が地球であること、そして、そのかけがえのない生き物・地球を守り、地球と調和しながら生きていくことが私たち人類にとってとても重要であること、次の世代を担う元気な子供たちに、「いのち輝く地球」を手渡すこと、それが私たち三井グループのテーマです。

<構成>
メインシアター
 スペースチャイルドアドベンチャー「グランオデッセイ」を上映。3Dスキャナーで取り込んだ来場者一人一人の顔情報が瞬時にCG化される世界初の映像システム「フューチャーキャストシステム」を採用し、観客自身が映画の出演者となって活躍する。
〜ストーリー〜
 はるか未来。人類は地球環境を完璧に管理するシステムを作り上げた。しかしそのシステムゆえ、生態系のバランスは大きく崩れ、結局地球は人の住めない環境となる。人類は生まれ故郷を脱出し、広大な宇宙へ散らばっていく。 何世代もののちに、一つの惑星で巨大な宇宙船ニモニック号が発見される。それはかつて彼らの祖先が乗っていた船だった。 地球を知らない人類の子孫「スペースチャイルド」たちは、この宇宙船を利用して母なる地球を目指す旅に出発する。

ポストショー
 ポストショー空間では、松井東大大学院教授が生み出した「21世紀の知のエンサイクロペディア(百科事典)」といえる「新・知求ダイアグラム」を中心に据える。それを取り巻く形で、三井グループの未来構想会議メンバーらが創造した『自然と人間の調和のアイディア』がこめられた、14個の地球モデルを展示。

三井・東芝館オリジナルグッズショップ

<環境への取り組み>
暑さ対策
 水をパビリオン前面のルーバーをつたわせるように流し、4.5mの高さからは水盤に流れ落ちる仕組のアクア・ウォールにより、清涼感を高めるなど来館者に快適な空間を提供。
自然エネルギーの活用
 自然通風、自然採光などの自然エネルギーを最大限に利用した設計を採用。

<開館時間>
9:00〜21:00
<観覧所要時間>
約50分

体験レポート
 三井・東芝館は、「グランオデッセイ」というCGシアターが上映されており、観客が出演者になることができるので楽しみにしていました。ゴールデンウィーク中に、旅先から携帯電話で事前予約を入れていたので、60分待ちの列とは反対の入口から、楽に入場できました。2階に上がり、モニターでストーリーの紹介と注意事項を確認します。次に、観客の顔をコンピューターに取り込むための部屋に入ります。1部屋に20人ずつ入り、順に取り込んでゆきます。眼鏡外し前髪を手で押さえて箱の中に顔を入れます。顔を立体的に撮影し、すぐさまコンピューター処理されます。処理が終わるといよいよシアターに入場。登場人物の紹介があるので、自分が何役かを確認します。宇宙船操縦クルーのブレイン。学術調査クルーのオーソリティー。警護クルーのガーディアン。探査クルーのレシーバー。私の役は、レシーバーでした。顔をスキャンした人数が一部屋20人未満の場合、2役することもある。大まかなストーリーは、遠い未来の話で地球を脱出した人類の子孫が、見たことのない地球を目指して宇宙を旅する。登場人物はランダムに決められるため、女性の顔で男性の声で台詞をしゃべるなど、性別は無視されているようです。私の役は、残念ながら台詞なしでした。クライマックスでは、隣のシアターとの仕切りカーテンが開き、一つのスクリーンで物語が展開します。横長スクリーンを4つに分けてそれぞれで上映していたんですね。さらにそのスクリーンがなくなり、中央に地球の模型が現れ、宇宙の旅が終わるという演出です。他の2ヵ所、計12の部屋で200人以上が一度に同じことをしていたんですね。最後の最後に一体感を出しています。上映後は、1階に移動。地球をイメージしたオブジェやグッズショップがあり、サウンドトラックを購入してきました。シアターの感想は、感動するというよりは、楽しめました。CGとはいえ、自分が映像の一部になっているという今までにない体験ができ満足しました。

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<夢見る山>
Mountain of Dream
夢見る山(昼)
テーマシアター「めざめの方舟」
  Theme Theater 〜Open Your Mind〜
シャチハタマークタウン Shachihata MARK TOWN
NGKウォーターラボ NGK Water Lab
ブラザーアウトプットファンタジー Brother Output Fantasy


出展: 中日新聞プロデュース共同館組織委員会
    (シャチハタ 積水ハウス 日本ガイシ ブラザー工業 中部日本放送 東海テレビ放送 中日新聞社)
HP: http://expo2005.chunichi.co.jp/

<コンセプト>
「21世紀のちから」
 20世紀の文明は、人間中心の「生活の効率化」をひたすら求め続けてきました。その結果、地球の自然環境は、大きく壊れかけようとしています。21世紀はこの問題を解決して素晴らしい地球を取り戻すことが、人類にとっての大きな命題であり、この課題に地球規模で取り組むことが求められています。夢みる山は、20世紀に壊れかけた地球環境を、みんなが知恵を出し合って21世紀に取り戻すことに賛同した7社による共同パビリオンです。4社(積水ハウス、中部日本放送、東海テレビ放送、中日新聞社)の共同展示であるテーマシアターと3社(シヤチハタ、日本ガイシ、ブラザー工業)それぞれの個別展示で構成され、それぞれに「21世紀のちから」を具体的に展開します。また、広場ではいろいろなイベントが開催され、ひときわにぎやかな雰囲気をかもし出します。
 シンボル的存在のテントは、「富士山」をイメージして作成。

<構成>
テーマシアター 「めざめの方舟(はこぶね)」 〜Open Your Mind〜
 テーマシアター「めざめの方舟」は、世界初の「床面プラズマ・マルチ・マルチ・ディスプレー・システム」を駆使した床面映像などによる体感型映像空間。壁や天井にも、大自然や動植物の数百に及ぶシーンが広がり、音響との組み合わせで人間の感覚に直接訴え、地球環境への「めざめ」を誘う。総合演出は、押井守監督。約10分間のプログラムで、クライマックスなどでは、地球環境回復への願いを込めた精霊「汎(ぱん)」と呼ぶ巨大な美術造形が現れる。
 シアターは、2ヵ月ごとにテーマが変わる。テーマごとに、擬人像の頭部も変化する。
  3月25日〜5月24日 「水の記憶」
  5月25日〜7月24日 「時を渡る」
  7月25日〜9月25日 「未生の記憶」
・積水ハウス、中部日本放送、東海テレビ放送、中日新聞社4社共同出展

シャチハタ マークタウン 〜心にしるす夢体験〜
 「しるす」「しるし」「描く」をテーマとして、「モノづくり」、「夢づくり」、「人づくり」をシヤチハタマークタウンでしか出来ないスタンプやペンなどを使った様々な展示コーナーを展開。工作工房「ワークショップ」は、浮世絵(版画)やオリジナルカラーのペン、ネームスタンプを制作し、来場の記念として持ち帰りできる。「デジマークシアター しるしの未来」は、来場者が主人公となり、未来型印章ツール「インプレット2010」を使って「しるしの未来」を疑似体験。グローバルスポーツアライアンスの「スポーツを通じて環境を考える」活動を実践するアスリート達の協力で作った「ドリームスタンプ」も必見。
・シャチハタ単独ブース

NGK ウォーターラボ 〜水のふしぎ研究室〜
 「水」がテーマのシアター。水の博士「ドク・ウォーター」の研究室(ラボ)を訪れた観客は水の不思議な現象を再現する博士の実験に参加。四面のスクリーンを設置した立体映像シアターを使い、3D映像とドク・ウォーターが水の不思議な現象を再現する実験パフォーマンス。
・日本ガイシ単独ブース

ブラザー アウトプットファンタジー
 ブラザーのプリンティング技術や光制御技術など、ブラザーの先端技術を生かして創り出したアトラクションで、モノづくりの楽しさを体験。会場で作成したオリジナルの品は来場の記念品として持ち帰りできる。メインステージでは、コミュニケーションロボット「イフボット」や大道芸人が繰り広げるショーが行われる。
・ブラザー工業単独ブース

イベントステージ
 ステージ上のイベントがないときは、中日新聞社によるオリジナル来場記念新聞の作成(無料)を行う。

<環境への取り組み>
建築資材
 資材や建築物の3Rなど環境配慮を目指します。「夢みる山」の大屋根は「吊り構造」を採用。ワイヤケーブル約30tで吊り支えて、資材を大幅に削減。“山肌”となるテント地は、光触媒の酸化チタンが塗ってあり、有機物分解などに優れて、汚れがつきにくい。広場に敷く舗装ブロック400平方メートルは、下水汚泥の再処理製品で、ヒートアイランド現象の緩和に有効。
機材の再利用
 ライトアップに使用する機器を会期終了後に別の場所で再利用する。
アテンダントユニフォーム
 素材には再生ポリエステル使用。万博終了後に不要となったユニホームは回収して、各種2次製品として再利用。

<開館時間>
9:00〜21:00
<観覧所要時間>
テーマシアター 約15分
シャチハタマークタウン 約30分
NGKウォーターラボ 約25分
ブラザーアウトプットファンタジー 約30分

体験レポート
<テーマシアター「めざめの方舟」> その1
 夢見る山・テーマシアター「めざめの方舟」は、メカ物のアニメで有名な押井守氏のプロデュースで、地球環境について映像と音響で独特の世界を演出する。スロープ状の通路または、床面モニターのすぐ脇で観覧する。どちらも立ち見することになる。
 映像は、床面のモニターの他、壁面や天井から吊るされたスクリーンにも映し出される。スロープでは、手すりに白い布がかかった場所に映し出されるので、余裕があれば、その場所は避けたほうが映像がよく見えると思います。そして、床面モニターの周りには、数十体の置物があり、このときは魚の頭でした。テーマシアターは、2ヶ月ごとに映像テーマが変わるらしく、それに合わせて、置物の頭部も変化するそうです。そしてクライマックスでは、天井に吊るされた布の中から、精霊をイメージした巨大なメカらしき物も現れます。
 全体的な印象ですが、今回は「水」がテーマらしい。前半は大地や空を中心にした映像で、後半が海中などが中心。押井氏がプロデュースしたということで、メカ物の映像なども出るかと期待したが、残念ながら普通の映像でした。そういう意味では、少々期待はずれだったかも。何を訴えたいのかよく分からないので、少しでも解説のようなものが欲しかった気がする。
<テーマシアター「めざめの方舟」> その2
 夢見る山・テーマシアターの集合時間が迫ってきたので、向かいました。ちょうど入館が始まったところで、スロープの真ん中あたりで見ることができました。シアターは2カ月ごとにテーマが変わり、以前は「海」がテーマだったんですが、今回は「空」。1階に並ぶ人形も、頭の形が魚から鳥に変わっていました。そしていよいよ押井ワールドが始まります。映像の大半は空をイメージしていることだけあって、青空と雲の白が中心。途中から鳥をイメージした架空の生物(?)が町を見下ろしながら羽ばたいてゆく。天井の「汎」は、前回は最後に現れる演出でしたが、最初から見せる形になっていました。やはり、何か物足りない感じがしてなりません。
<テーマシアター「めざめの方舟」> その3
 夢見る山・テーマシアターも、今回で3回目。こちらは、2ヵ月ごとにテーマが決まっており、今回は最終章「未生の記憶」を見ます。「未生の記憶」は、大地をイメージした映像で、フロアモニターの周りの人形も頭部が犬に変わっていました。それにしても、いつ見ても主題が見えない映像です。普通に見れば、すばらしいと言えるかも知れませんが、やはり万博のテーマとマッチするかどうかというと疑問が残ります。ただ、「太古からの自然の記憶をイメージ化し、人間のDNAに訴えかける」というコンセプトがあるらしい。特に何も感じない私って・・・。
<NGK ウォーターラボ>
 夢見る山・NGKウォーターラボは、文字通り”水”に関する実験を見ることができます。立体映像やパフォーマンスとともに、「静電気で水を曲げる」「雲をつくる」「水が一瞬で凍る」「ダイヤモンドダストを出現させる」という実験を行います。映像は3D映像になっており、映像に見入ってしまって実験の印象は小さいです。もっと間近で見られたら良かったかもしれないですね。時間は30分ほどです。
<ブラザー アウトプットファンタジー>
 夢見る山・ブラザーアウトプットファンタジーでは、アウトプトファニチャーというマシーンで、シールやTシャツなど、オリジナルのものを作る体験ができます。メインステージでは、大道芸人たちがパフォーマンスを行います。
 メインステージのショーでは、マジックショーを見ましたが、なかなかおもしろかったですよ。間近で見ても、どうなってるのかよく分からない。さすがです。
 すぐ横では、オリジナルシール作りをしています。自分の顔をパソコンに取り込んで、絵柄を決めたらあっという間にプリントアウト。約1分で出来上がりです。来場日もちゃんと入りますので、記念にどうぞ。その他、物語を映し出すファンタジーシアター(物語は約1分30秒)や、会話ロボット「イフボット」なども展示されています。

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<ガスパビリオン>
Gas Pavilions − Fire Magic Theater
ガスパビリオン(昼)


出展: 日本ガス協会
HP: http://www.gaspavilion.jp/

<コンセプト>
ゆめエナジー 人へ、地球へ
 「人にやさしい」「地球にやさしい」クリーンエネルギーとして、世界的に普及拡大が期待されている天然ガスの多様性・可能性を演出します。

<構成>
プレショー
 「ガスパビリオン 炎のマジックショー」上演日。主役を務める大魔術師の火村大源(ほむらだいげん)。開幕時間が近づいても、大源が現れないため、舞台の裏でオロオロする弟子のコージ。プレショーエリアでは、コージと怪しい警備員のやり取りを上演。
メインショー
 大魔術師「火村大源」大魔術師の弟子の「燃八(ねんぱち)」と「コージ」の3人が繰り広げるユーモアあふれるストーリー、ファンタジックな映像、アクターによる炎のマジックなど見どころがたくさんのエンターテインメントショー。大魔術師「火村大源」役には、ベテラン俳優の津川雅彦。大魔術師の弟子「燃八」役には、古田新太。ともに映像のみの出演。大魔術師の弟子・コージ役はオーディションで選ばれた若手俳優7人が起用される。秘密の呪文は『フリント・ファイアー・フゥ!』。
展示ホール
 「不思議なガスの移動遊園地」では、天然ガスの持つ様々な技術や情報を、「不思議なガス」をテーマに紹介。「メタハイ ワンダーステージ」では、次世代のエネルギーとして注目されているメタンハイドレートを分かりやすく紹介。実際に目の前で燃やすデモンストレーションも。

展望広場(パビリオン外)
 屋上に木のデッキと緑の憩いの展望広場を設置。中央からはミストが噴出し、涼しさを演出する。

<環境への取り組み>
ガスコージェネレーション
 マイクロガスタービンコージェネレーションシステムを導入し、パビリオンの電力の一部をまかなうとともに、マイクロガスタービンの排熱を利用することで、エネルギー効率90%以上を目指し、省エネルギーに取り組む。
建築資材
 一般的な鉄骨で造られており、解体・リユースがしやすい構造。また鉄骨を組む際は、簡易結合金物を採用することで、溶接加工を減らし、解体後のリユースを容易にした。
暑さ対策
 外が暑いときは、貯めておいた雨水を屋根にまき、気化熱を利用。また雨水は、屋上の花などへの散水にも利用。

<開館時間>
9:00〜21:00
<観覧所要時間>
約30分

体験レポート
<炎のマジックシアター⇒展示ホール>
 ガスパビリオンでは、炎を使った演出のマジックショーを行っている。エスカレーターを上がってプレショーエリアに到着。ここから既にショーが始まる。そしてメインショーの会場へ。座席は自由。1度に300人ほどが観覧可能となっている。
 マジックと芝居(一部ミュージカル調)が楽しめる。内容は悪くないと思うが、1ショーが30分ほどのため、ちょっと期待はずれの感は否めない。この回には、50人ほどの団体客(年配者)がいたにもかかわらず、手拍子や合言葉「フリント・ファイアー・フゥ!」の掛け声がまばらで、乗りが悪かったせいもあるかも。マジックショーのあとは、展示ホールで、不思議な燃える氷「メタンハイドレード」を実際に燃やす実験も見られる。氷を触ったが、本当に冷たい氷なのだ。他にも、ガスによる空冷装置なども稼動しているらしい。ガスで冷房とは、不思議である。
<展望広場> 1回目
 ガスパビリオンを訪れるのは2回目。前から気になっていたんですが、マジックシアター以外は出入り自由となっていて、2階の展示ホールと3階(屋上)の展望広場へは並ばずに入ることができるんです。早速3階の展望広場に行ってみました。パビリオンのまわりを半周するように屋上へ行きます。夢見る山の裏側なんかも見えちゃったりします。北ゲート付近は、万博会場内でも高いところに位置しているため、屋上からの見晴らしは良好。日立館も、デカデカと目の前に見えます。
 広場には花壇や休憩スペースがあり、ベンチの横でドライミストを噴射していますが、風向きによって、周囲の床面やベンチは濡れていしまっています。特に、床は滑りやすくなっているので注意が必要です。まあ、アテンダントもいますので、気をつけているとは思いますけど。
 入口階段と出口階段は別々で、3階(屋上)に行ってしまうと展示ホールに行くことはできません。まあ、いつでも来れることだし、またの機会にしようと思います。

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