お金持ちは何処に?




名古屋の一技術者が、ある日突然、疑問に感じたことを、いろいろ考え調査し、
行動した経験談について記載します。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
(JULY.13.2004:更新)

目次
第一話 年収1200万円の謎?

あるプロジェクトが終了し、久しぶりにのんびりと時間ができたので
本屋でゆっくりと立ち読みしていた。多分「週間ダイアモンド」だったと思う。
こんな言葉が目に飛び込んできた。

***日本人総所得者の平均年収は約1200万円…***

サラリーマンの平均年収は確か500万円を切った筈だ!
  これは年収数千万円貰っている社長や会社役員といった高所得者を含んだ値の筈だ!
 一体この差は???

サラリーマン以外の人たちはそんなに高額所得者が多いのか? 個人経営の人たち?
商店街の小売業、不動産屋、フランチャイズを経営する人、
でもやっぱり高額所得者といえばお医者さん、弁護士この業界の人たちではないのか?
この2業種の平均年収を検索した。

ざっとお医者さんが3000万円弱、弁護士が2000万円弱といったところか。
もし仮にサラリーマンの平均所得を500万円、
それ以外の所得者の平均所得が3000万円と仮定した場合、
それら全体の平均年収が1200万円になにはどれ位の比率で存在するか、ザックリ計算すると…

年収500万円のサラリーマンが72%、年収3000万円の人たちが28%となる。
(500万円×0.72 + 3000万円×0.28 = 1200万円 )

お医者さんや弁護士は日本にどれくらいいるのだろうか?また検索した。
医者は23万人、弁護士は2万人。(お医者さんはこんなに沢山いたのか!)

では、サラリーマンは何人いるのだろうか? 
検索⇒5300万人!?(日本人の人口から考えれば当然か。)

サラリーマンから比べれば医者と弁護士を足した人たちの割合なんて約0.5%程しかいない。
もっと他に年収の多い人が何処かに沢山いる?
想像を絶するような高額所得者がいるのか?

お金持ちってどんな人たちなんだ???
お金持ちって一体何処にいるんだ???


第二話 お金持ちを探して。

日本人総所得者の平均年収は1200万円。
しかし大半を占めるサラリーマンの平均年収は500万円を下回っている。
成功していると思っていた会社の社長や役員の年収を合わせた平均年収が500万円以下!!
一体、どんな人たちが平均年収を引き上げているのだ???


新聞などに掲載される長者番付に登場する人々は確かに高額の所得だが、
人数はたかが知れているような気がする。
これぐらいの人数では膨大な数のサラリーマンを含めた平均年収を引き上げるには及ばない気がする。
(何せお医者さんは23万人もいるのだから…)
何処の誰が、平均年収を引き上げているのか?わからん!
そう、考えながら、何時しか日々の生活を送っていくうちにスッカリお金持ちのことを忘れ去っていた。


ある日のこと、弟と久しぶりに顔を合わせ色々な話をした。
僕は技術系なのに対して弟は年金関係のリサーチ会社に勤めている。
僕も少しだがインターネット取引で株式を購入している為、
いつも会話の中心は株式投資や為替取引きについての常識をご教授願う事が多い。

この日も色々景気の話などあったが、最後に一冊進められた本があった。
ロバート・キヨサキの投資に関する入門書だった。

後日、本屋に出かけた際、弟の勧める本を探しているとロバート・キヨサキの本が色々と並んでいた。
ご存知の方も多いと思うがロバート・キヨサキは「金持ち父さん、貧乏父さん」の作者である。
この本がバカ売れしているのは当然知っていたが、
内容についても同僚から詳しく聞かされていた事もあって、
これまで本屋で手にとることは無かった。

しかし、「金持ち父さんの…」シリーズがずらっと並んでいるのを見てる内に、
以前悩んでいた 「お金持ちとはどういった人たちなんだ?何処にいるんだ?」
といった疑問をもっていた事を思い出した。
そして、シリーズの中の1冊を買って帰った。
(弟が勧めたものとは違うものだった。)
これが、次に進展する糸口となった。


第三話 いた!見つけた!お金持ち


弟に勧められた本とは異なったが、ロバート・キヨサキの本を読み始めた。
段々とその本に引き込まれていくのが分かった。読み進む速度が速くなっていった。
自分の知っている以上のお金持ちが存在し、
権利収入を得ることで経済的自由を手に入れている彼らは、 納税を最小限に留めて投資運用して、
更に収入を増やしていることなど、全く自分がお金持ちの人々のことに対して無知であったのがよく分かった。
それからも、何冊かロバート・キヨサキの本を読んだ。
すっかり、ロバート・キヨサキの愛読者となっていた。

その内に記載されている内容からある業種に興味を持つようになった。
それまでは全くお金持ちとは無縁だと思われる業種だった。
(今までの固定観念をもってしては考えつかないモノではあったが…)

インターネットで色々調べるうちに、事業説明会が頻繁に開催されているのを知った。
その多さには驚いた。
僕は以前に弟の勧めで株式売買のために会計・財務関連の知識が必要なことを聞かされいたから、
簡単な財務諸表を読むための知識は持っていた。
そこで、財務内容を確認できたものから絞り込んで、
そのひとつに参加してみる事にした。


参加者はサラリーマン風の人間が多く、いろんな年齢層の人がいたが、特に20代が多かった。
しかし、問題だったのはプレゼンを行っている人だった。この人こそお金持ちだった。
ただし、初めはよく分からなかった。

この人は、あまりにも平然と自分のありとあらゆる事を話すのだが、
それが僕の想像を超えた話で、その話の内容に真実性を感じられなかった。
僕が考える高額年収と同じ額を月収として受け取っている人だった。
しかしながら、この人の言動は本当に自然であり、謙虚な言葉遣いで少しも胡散臭いとは思わなかった。
事業説明の内容は殆ど頭に入らなかった。ただひたすらプレゼンを行っている人を観察していた。
この人の話し振りや行動は本当に目を引かれるものだった。
しかし、この人の提案する話は僕には現実感が無かった。
プレゼンは3時間と長い筈だったが、長くは感じなかった。


僕は、如何してもこの人と接触したいと思い始めていた。
お近づきになりたい!と思い始めていた。
プレゼンを終了し、この人は数名の人たちに囲まれていた。久しい人たちのようだった。
(後で分かった事だが、この人たちも超お金持ちの人たちだった。ここにはお金持ちがゴロゴロといたのだった。)
僕は、この人たちと話をする為に事業内容もよく知らないまま参加することを決めていた。
今考えると本当に軽率だったが、僕はツイていた。


第四話 お金持ちの人たちとは?


お金持ちの近くで観察できる機会を得て、僕は彼らの特徴が色々分かってきた。
なぜ、彼らの存在を見つけられなかったのか?その答えは簡単だった。
彼らはその辺に居るのだが、普通の人が気が付かない所で(タイミングを含んだ意味で)、
普通の人が目の届きにくい特定の場所に密集している。

しかしながら、中々お目にかかれなかったので閉鎖的な集まりかと思いきや非常にオープンな人々だった。
実際、彼らはグループを形成しようとしている。
彼らと価値観が共感できるかどうかが重要なポイントと考えている。

なぜなら、彼ら超お金持ちは僕たちのような普通の人間と異なる世界(=価値観)に身を置いている。
彼らの常識は時として、僕のような人間にとっては非常識と思われる世界を意味している。
彼らは普通の人たち、否、僕みたいな人間が目をつけないモノ(全く目に見えないモノ)に注目し、
それに対応すべく一生懸命に行動している。

例えて言うなら、お金のニオイがするところには既に彼らはいない!
ニオイがたってから集まってくるのは普通の人々で、ニオイがする以前に彼らは行動し、
ニオイが立ち始める頃には既に他の場所で行動している。

だから、普通の生活をしている人たちは、なかなか彼らと接触できない!
では、なぜ僕はこの人たちと出会うことが出来たのだろうか?運がよかったのだとは思いたくない。
僕が思うに大きかったのは、この1点が挙げられる。

自分の常識を一度忘れて、行動したこと。
素直になり固定観念を捨て、
彼らの常識を理解しようとしたらグループの一員として認めてくれる人たちだった事だ。

彼らは仲間が増えるのを歓迎している。
俄か金持ちと違って皆がお金持ちになるのを望んでいる。
何故、そう望んでいるのか?
当然、世の中にいる人全てお金持ちになる事は出来ないだろう。
しかし、彼らは知っているのだ!
普通の人々が彼らの存在は認める事が出来ても、理解する人は非常に少ないのを知っているのだ。
共感し、彼らと同じ行動を出来る人が少ないのを彼らは良く知っているのだ。
だから、彼らは共感しうる人を決して拒もうとはしない。

超お金持ちとは、どうもそういう人たちみたいだ。


<最終話 グループの一員として、彼らの傍にいる事で得られたものは…


最も大きいのは、自分の内面の変化を感じること!これに尽きる。

ロバート・キヨサキが語っているコアバリュー(価値観)の変化は、本を読んだだけでは不可能なのだ!
僕は、ある人たちと接して体感することで、大きな変化があった。
自分が意識して変化するのでは無く、肌で感じ取ることが僕には必要だった。

その結果、僕の内面に生じたのは願望から悩みへの変化だ。

願望とは、叶えば良いが叶うとは思っていないものを指している。
例えば、フェラーリに乗りたい!大邸宅に住めたらなぁ!海外に長期滞在したいなぁ!といった物だ。

これに対して、悩みとは、どうしても解決しなければならない問題だ。
僕にとって此れまで願望としか考えていなかったことを、悩みとして捕らえ始めたことだ。
つまり、願望と考えるモノに期限があったら、何時までに達成しなければいけない!と、考えているのなら
それは願望ではなく、悩みなのだ。

お金持ちはどんな問題でも悩みとしか捕らえていない。
必ず、達成出来るものと信じきって行動している。

この変化が何故、僕の中で起こったか?
簡単である。
近くに僕の願望を達成している人たちがゴロゴロいるからである。

これこそロバート・キヨサキが言う「メンター」を探すことの重要性だと思う。

これからも、彼らのグループとして行動を共にしたい。
以前なら目に見えなかったモノが見え始めたから。
もっともっと、いろいろなモノを見えるように、見渡せるようになりたい!


最後に、これを終わりまで目を通していただいた方にお伝えしたい。
本当に近くに彼らはいると思う。
彼らは時には一人で行動しているが、大抵はグループを形成して行動している。
その一員になってくれる人を探している。

貴方が望むなら一度、探してみたら如何だろう。
行動を起こしてみては如何だろう。
今は彼らの存在が見えないかもしれない。
ほんの少し今までの価値観を捨てて、素直になれば見えてくるのではないだろうか。
僕はそうだったから。

僕はロバート・キヨサキの著書を読んでヒントを得た。
そして、探し当てた。それが出来るかどうかで、もしかしたら貴方の人生観は劇的に変わるかもしれない。
難しいことは何も無かった。最初の一歩は検索エンジンをクリックする。
だだ、それだけの行動から始まった。

僕は今、沢山の悩みを抱えた生活を送っている。
ただし、以前の僕とは全く異なる悩みだ。それが楽しい日々となっている。

ロバート・キヨサキも一言で言ってしまえば「金持ち父さんの真似をしただけ!」
ただそれだけの行動を起こしたから成功したのでは無いだろうか。

僕も彼らの行動を真似する。彼らが勧めてくれるから…


最後までお付き合いいただきありがとうございます。
奮闘を繰り返す毎日ですが、機会がありましたら後日談をお伝えしたいと思います。
感想、ご質問などお聞かせ頂ければ嬉しいです。できる限りご返事していくつもりです。

E-mail:lupin@owari.ne.jp


P.S.現在、月7桁クラブの活動を開始して約2ヶ月が経過します。今課題の30%程度を終了しました。
期限があと4ヶ月間に迫ってきました。目標達成を目指して頑張ります。