人間「孔子」の素顔は親爺の素顔

 親爺さん: 今の日本の社会は、何かが狂っとる。
       政治も、経済も、そこんとこへもってきて医療も教育も・・
       み〜んな、おかしくなっちょる。

 お母さん: 私たちの日常生活までもがおかしいがねぇ〜。

 親爺さん: みんなは、日本の社会が大きく狂っちょることを肌では感じ
       ちょってもどこがどうおかしいのか、しっかりとした認識を
       持っちょらせん。何かがおかしいぞ〜と、思うだけやで〜。
       そんでもって、どうすればええのか誰もわかっちょらせん。

 祖母さん: わたしら〜は、一生懸命働いてきたつもりやけど、なぁ〜。
       だけど、ちょっとも、幸せになっとらへんがねぇ〜。

 祖父さん: 豊かな社会を作り上げてきたつもりやけどそれがどっかで、
       何かが狂ってきてしまっちょりゃ〜すなぁ〜。

 隠居さん: そこで今、日本人は、これからどう生きりゃ〜ええのか、
       とほうに暮れとるとゆうことや〜なも。

 お母さん: 私たちは、子供達を大事に育ててきました。
       過保護といわれても仕方がないほど、子供達の幸せを願って
       一生懸命努力してきたわ。

 親爺さん: けど、それでほっと胸を撫で下ろすことが出来るのかぁ〜。
       この21世紀は、子供達にとっても更に大変な社会になって
       行くと思われるんだよなぁ〜。


日本の社会は、今、豊かな社会であり、平等な社会であり、長寿の国であります。
それだけで言えば理想の社会であります・・・・が、私たちの実感はどうでしょう。

 ・ どうして、こうなったのでしょうか?
 ・ どこが、狂っているのでしょうか?

世紀末に、総理大臣の私的諮問機関「21世紀日本の構想懇談会」が設けられ、政府は、 新世紀に向けてのビジョンを国民に示すため、「自立と協治」をベースにした新世紀 プランを発表しました。その中にこんなことが書かれております。

「日本国民は、1990年代のバブル崩壊で、日本の何かが、大きく変わったという不安を 抱いている。バブルの崩壊は、経済だけでなく一般社会の価値体系をも崩し、日常生活 の規範であった倫理までもを崩壊させてしまった。我が日本の貧しく苦しい環境の 長い歴史の中でも、国民が堅持してきた倫理という生活規範を、20世紀後半の高度 経済成長がもたらした豊かさと急速な国際化の進展で、それを身につけることを忘れて しまった。そして、この90年代の挫折はそのまま21世紀になだれこんできた。 『繁栄の代償』だろう。」

 親爺さん: まったく、その通りだと思うよ。しかし、その政府とかお役
       所が我々に何をしてくれるのかね〜。何も期待できないネ。
       だって、あのバブル崩壊に伴って起きた政界、官界、財界、
       さらには、銀行、マスコミなど一連の不祥事は、今、思い出
       しても腹が立つことばかりだもん。

 お母さん: どうして、こんな日本になってしまったのでしょうネ。
       特に、学校、家庭における教育の荒廃は、目を覆いたくなる
       ばかりだワ。

 隠居さん: 結局「社会生活の規範」がの〜なってしまったからじゃろ。
       これはワシりゃの責任や。そう悟る所から始めにゃいかん。

       人間としてのモラルである「倫理」や「道徳」を学校だけに
       まかせるのではなく社会ぐるみの「躾」として皆んなの知恵
       でやらにゃ〜いかん。

       昔の寺子屋を見てみぃ〜。わしらのご先祖さんが子供のとき
       にゃ〜、「子曰く〜」と言って「論語」なるものを一生懸命
       学んだもんじゃ。そして、子供どうしで喧嘩もよ〜やった。
       「いじめ」や「寺子屋への登校拒否」もあったという。だが
       親が子を殺(いため)たり、子が親に金属バットのような物
       を振りかざすといった「陰湿でかつ凶悪な犯罪」など、この
       時代にはなかった。

       とにかく、このままじゃ『社会が立ちゆかん!』。
       世の父親達が、今こそ、孔子の「論語」に学び、自らの生き
       様を子供達に示めさにゃ〜いかん。孔子の素顔は親爺の素顔
       
でなくちゃ〜いかん。

       『子は親の背を見て育つ!』と言うからのぅ〜。
       


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