時々なんか書きたくなりますね。

2003年 冬

3月13日 晴
県庁に書類をお届けに。本社(の(ピー)な担当者)が作った書類の不備をばしばし指摘されて鏡の前の四六の蝦蟇状態。さすがA知県さん、他県より高い手数料取るだけあって、手数料分きっちり仕事されてます、ハイ。
小さい机で小さくなって書類に書き込みしているといろんな人が「ご相談」にやってくる。同業者も来るけれども、後ろから聞こえてくる会話が「で、こう、熱を加えるとですね・・・。11月には学会発表もされておりまして。」「学会ねぇ(苦笑)ま、しかしこれで××××××が治るという表現はちょっとどうかと思いますので、ここは書き直していただきまして。」などと、いかにも「○○で××がすっかり消えた!」系でくらくら。
そう言えばかれこれ10年近く前、1年ほど仕事をしていなかった時に確定申告に行ったら隣の机でサルノコシカケを医療費控除で認めてもらおうとがんばるお方が闘っていて、ガンに効くとかなんとか、闘うのはいいんですがサルノコシカケを漢方薬と言い張るのはやめていただきたく、だいたい、センブリもチンピもカンゾウも、単体では単なる生薬原料であって、単独で煎じて飲むのはあくまで民間療法であり、漢方というのはこれら生薬原料を複数配合したものでそれぞれ名前がついており、漢方医(東医)が患者の証を見て処方するものであって、新聞の1面下にずらっと広告本の見出しとして並んでいたり、漢方薬局ではない、明らかにあやしげな薬局に並んでいる生薬原料名のついたお高い箱とは別のものとしてご理解いただきたいですねぇ、と、懇々と説いてあげたくなる衝動と闘ったことがあったけれども、未だにこの手の誤解が横行しているのは悲しいことで。

2003年 夏

8月14日(木)大雨
帰省。
この時期は帰省と郡上おどりがらみの渋滞が怖いのだが、大雨のおかげか東海北陸道は車は多いがスムーズに進む。
実家はまたもや改装されていて、1年に2泊しかしない私たち用に小ぎれいな部屋と高級ベッドが用意されているし(「もっと帰って来い」というプレッシャーであろう)、トイレのフタは人が来ると「む〜」と開くし、他人事ながら(いや、他人ではないが)リタイアしたのにどこからお金が湧いて出てくるんですか?大丈夫ですか?
夜は地酒の一本義。父親と3人で「夏の涼」という涼しげな生酒の純米吟醸4合瓶を飲み始め、2本目にかかった所で妹婿が仕事から開放されて来宅。今度は大吟醸で飲み口はぐっと変わるが、いかんせん醸造用アルコール※が入っているので呑みすぎると悪酔いの元。ということで、何度も痛い目に遭っている連れは大幅にペースダウンして、実質3人で呑む。1本目もそうだったが、誰が飲んだでもなく、気がつくと空。「誰がこんなに呑んだんだ〜」「さあ?」
放っておくと、呑み相手が出来て上機嫌な父親が次から次へと酒を出してきて止まらなくなるので、ここで自主的にストップ。酒は適量が吉。わかっちゃいるんですがね。
※大吟醸に添加されている醸造用アルコールは、安酒によくある増量目的の添加ではなくて、風味調整とかの意味があるとは聞いたことがある。
8月15日(金)曇
帰省帰りにいつも寄る黒龍のお店で福来純の本みりん「三年熟成」発見。岐阜の白扇酒造さんが作っており、以前にどなたからか戴いて、使ってみてあまりのおいしさに驚いたみりんである。とにかく、これを使うだけで普通の料理が絶品になり、料理の腕が上がったかと錯覚させるほどの味。二人とも喜んで即購入。普通のみりんの倍くらいの値段かと思うが、一度に大量を使うものでもないし、一度あの味を覚えるとねぇ、ちょっと戻れませんわ。
ところでしょうゆは、と言うと、スーパーに行って、しょうゆの棚で原材料名欄とにらめっこして、「小豆、小麦、食塩」とシンプルなものを選ぶだけ。ま、ちと高くはなります。特に○○主義者というわけではなく、そういう店主のいるお店(食べ物屋)で、やれ有機ワインがどうこうとか能書き聞かされると五十歩くらい引いてしまう口ではありますが、でも、まぁ一度、しょうゆの材料に何が使われているか、お手持ちのもので原材料をチェックしてみるのは面白いと思います。わけのわからんものが1ダースくらい平気で並んでてくらくらしますよ。
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