仮置書架


1998/11/18 岐南インター北のマシズで3冊
郊外型の書店だが、品揃えが信じられないくらい片寄っている(岩波文庫が5冊しか棚にないとか・・・)
『ソドムとゴモラの滅んだ日−旧約聖書の謎』金子 史朗(中公文庫)
中央公論社が身売りしたので中公文庫の棚を見に行ったのだが書店が悪かった。。。この本は、内容はともかくとして文体が「はしゃぎ過ぎ」なのと記述の重複が多いので読んでいていらいらさせられる。
『マローン殺し マローン弁護士の事件簿I』クレイグ・ライス/山田 順子 訳(創元推理文庫)
「胸が張り裂ける」は『密室殺人傑作編』H・S・サンテッスン 編/山本 俊子・他 訳(ハヤカワ・ミステリ)に納められている「うぶな心が張り裂ける」の再訳出であるが、全体に訳が雑な感じがして気になって仕方ない。先に読んだ訳の方がよく感じるのはよくある話なのだが。
『暗黒のメルヘン』澁澤 龍彦 編(河出文庫)
日本作家の幻想小説のアンソロジー。邦人の幻想小説は、ぼうっとした、独特の陶酔感があるものが多くて良い。中には作者が読者を置き去りにしてさっさと陶酔しているものもあるが・・・

1998/11/16 書籍(船便)到着
『The Complete Pegana』Lord Dunsany(Chaosium, Inc.)
"The Gods of Pegana(ペガーナの神々)","Time and The Gods(時と神々)","Beyond the Fields We Know(from "Tales of Three Hemispheres")"の3つの短編集を集めたもの。ダンセイニの作品は殆ど絶版になっているため、このような再編されたものを入手するか古本マーケットにあたるしかないのが残念。

1998/10/19 書籍(国内分)到着
薬屋さんが教える 健康食品にだまされない本』渡辺 正司(エール出版社)
健康食品による被害がなくなることは(消費者啓蒙がいくら進んだとしても)まずないだろう。人々が信じられないような金を払ってそれを買うのは、薬ではなくて”安心”を買っているからである。街の薬屋さんの忸怩たる思いが伝わってくる1冊。健康食品好きの方は是非一読を。
『断髪 近代東アジアの文化衝突』劉 香織(朝日新聞社)
中国と日本に加えて朝鮮半島での断髪についても言及されている。あとがきで、修士論文に加筆して出版したものと知って一驚。論調はていねいでよく練られており、客観的な内容に好感。
アカシア病院物語 院内トラブルスケッチ40幕 患者対応と法律グレイゾーン解決事例集』楡 一郎(医学通信社)
医療事務関係者を対象に出版されている雑誌に連載されていたものをまとめた本。病院の窓口で起こりがちなトラブルを面白おかしくとりあげながら、それぞれにまじめな解説を付け加えている。このままTVドラマに仕立てても面白そうだが、話題が一般受けしそうにない所が難。
『ミーム 心を操るウイルス』リチャード・ブロディ/森 弘之 訳(講談社)
『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス(紀伊国屋書店)の最後で軽く言及されてから、あっという間に一般的になった概念「ミーム」についてのわかりやすい解説書。雑誌の紹介文では、MS−Wordの開発者が書いた云々とあり、なんでプログラマーが、と思ったが、あとがきに書かれた経歴を読んで納得。
『未発掘の玉手箱』手塚 治虫(立風書房)
いわゆるムック。この手のものはいかにも面白そうなタイトルなどでこちらの気を引くからついつい手を出してしまう。所詮は雑誌に毛が生えた程度のものではあるのだが。

1998/10/14 オンラインのブックサービスで本を注文。
新聞や雑誌の書評欄や広告で見かけた本はこういう手段で購入するのが手っ取り早くて便利である。勿論、書店で注文すれば手数料もかからないのだが、たまにはこういうやり方もいい。洋書はこちらの方が安く入手できる。

1998/07/29 名古屋出張帰りにパルコBCで5冊 本屋に入るのは久しぶり
『千字文』小川 環樹・木田 章義 注解(岩波文庫)
『科挙 中国の試験地獄』宮崎 市定(中公文庫)で存在を知って興味があった千字文。巻末に、智永書の千字文が載せられている。草書が実に美しい。
『夢の世界』ハヴロック・エリス 藤島 昌平 訳(岩波文庫)
初版第1刷が1941年で、今回購入したのが1995年の第8刷。。。旧漢字なので漢字にヨワイ人にはツライだろうが、幻影の盾(夏目漱石)みたいな曲者に比べれば読みやすいと言っていいだろう。エリスの考察は、その時代を考えるとなかなかに科学的である。
『幻想の美学』ルイ・ヴァックス 窪田 般彌 訳(白水社 文庫クセジュ)
幻想という言葉に弱いのでついこういうものに手を出してしまう。幻想美術と幻想文学について述べた小冊子。
『モダンホラー・スペシャル』別冊 幻想文学(アトリエOCTA)
モダンホラーの解説・案内書であり、作品が載せられているわけではない。闇の展覧会/早川文庫NVがアンソロジーの名著とされていて嬉しかったりする。
『幻想の版画』坂崎 乙郎 編著(岩崎美術社 双書 美術の泉)
図書券があったのでこういうのにも手を出してしまう。文庫版とかだと版画は見づらいので、こういう手頃なサイズで見やすいのはありがたい。

戻る