Subj:ルール紹介3:シックスティー・シックス From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:95/02/14 14:19
 今回はシックスティー・シックス(66)を紹介します。  ベジークやピノクルの先祖にあたる大変古いゲームですが,シンプルでスピ ーディーなので,私はベジークなどよりも好きです。 ********************************************************************** シックスティー・シックス(Sixty-Six) 1995/2/14 赤桐  ドイツやフランスやオーストリアなどで広くプレイされているトリックテイ キングゲームです。17世紀にドイツで発明されたと考えられています。  ベジークやピノクルといったゲームと似ていますが,もっと古いゲームです。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <人数>  2人。 <カード>  各スートのA,K,Q,J,10,9の24枚のカードを使用します。 <カードの強さ>  (強)A,10,K,Q,J,9(弱)の順です。 <点数>  次のような点数を取ることがプレイの目的となります。  各カードには以下の点数があります。トリックで点数のあるカードを取ると, 点数がもらえます。    各A:  11点    各10: 10点 各K:   4点 各Q:   3点 各J:   2点  また,最後のトリックを取ると10点がもらえます。  さらに,同じスートのキングとクイーンが手札にあった時に,宣言すると, 次の点数がもらえます。これをマリッジと呼びます。    切り札のマリッジ: 40点    それ以外のスートのマリッジ: 20点 <ディール>  カットして強いカードのプレイヤーが最初のディーラーとなります。ディー ラーはディールごとに交替します。  ディーラーは,相手から配りはじめて,まとめて3枚ずつ2回配ります。各 プレイヤーは6枚ずつの手札を持つことになります。  残りのカードはテーブル中央に裏向きに置きます。これが山札となります。 ただし,1番上のカードだけは表に向けます。このカードのスートが切り札に なります。このカードは山札の一番下に横向きにして,何のカードであるかが 見えるようにして置きます。 <プレイ>  下記以外は通常のトリックテイキングゲームのルールに従います。  最初のリードはディーラーでないほうのプレイヤーが行います。フォローの 義務はなく,どのカードを出してもかまいません。  1トリックのプレイが終わるごとに,トリックに勝ったプレイヤーは山札の 一番上から1枚のカードを取り,次に負けたプレイヤーが1枚を取ります。 (切札表示カードも山札の最後のカードとして取られます。)  最後の山札が取られて山札がなくなったら,次のプレイからルールが変りま す。  リードに対して,リードされたスートを持っていればフォローしなければな らなくなります。フォローできないときにはどのカードを出してもかまいませ ん。 <交換>  切り札の9を持っているプレイヤーは,プレイ中にいつでも,このカードを 切り札表示カードと取り替えることができます。  ただし,交換を行なうのは,そのプレイヤーがプレイで少なくとも1トリッ クを取ってからでなければなりません。また,切札表示カードがプレイヤーに 取っていかれて,テーブルの上からなくなっていたら,交換はできません。 <マリッジの宣言>  プレイ中で,自分がカードをリードする時に,手札にマリッジのカードがあ れば,その2枚を相手に見せて,「40点のマリッジ」または「20点のマリ ッジ」と宣言して,点数を得ることができます。  マリッジの宣言をすると,そのすぐあとに,マリッジのカードの1枚をリー ドしなくてはなりません。 <クローズ>  自分がトリックに勝って次のリードを行う前ならいつでも,山札がまだ残っ ていれば,「クローズ」を行うことができます。クローズの宣言をするときに は,切り札表示カードを裏向けにして山札の一番上に置きます。  クローズは山札を取る前でも後でも行うことができますが,当然ながら,自 分が山札を取ったら相手にも取らせなければなりません。  クローズが行われたら,それ以降は山札を取ることができなくなり,プレイ にはフォローの義務が生じます。やはり,手札がなくなるまでプレイが続けら れますが,最後のトリックを取っても10点はつきません。 <勝利宣言>  プレイヤーは,プレイ中にいつでも勝利宣言をすることができます。勝利宣 言があると,プレイはそこで終わります。勝利宣言はプレイがすべて終わった 後にでも行うことができます。勝利宣言はクローズが行われた場合でも,行わ れなかった場合でもすることができます。  勝利宣言をしたプレイヤーが66点以上に達している場合には次のように得 点します。   相手が33点以上得点している場合 : 1ゲームポイント 相手が1トリック以上取っているが33点未満しか得点していない場合                    : 2ゲームポイント   相手が1トリックも取っていない場合(マリッジの得点があった場合も   含む)              : 3ゲームポイント  勝利宣言をしたプレイヤーの得点が66点に達していない場合には,相手が 2点を得点します。ただし,どちらかのプレイヤーが1トリックも取っていな い場合には,3点を得点します。 <勝利宣言のない場合>  勝利宣言がなくて最後までプレイが行われた場合には,もしクローズが行わ れているならば,クローズを宣言したプレイヤーがプレイ終了後に勝利宣言を したと見なしてゲームポイントを計算します。  ただし,クローズを行った時点で相手のプレイヤーが1トリックも取ってい なくて,クローズを行ったプレイヤーが66点に達しなかった場合には,相手 は3ゲームポイントを得ます。  クローズも行われていないならば,このディールはどちらも得点はありませ ん。次回のディールに勝ったプレイヤーは1ゲームポイント余計にもらえます。 次もどちらも得点できなければ,その次のディールでもらえるゲームポイント はさらに1つずつ増えます。 <ゲームの終了>  7ゲームポイントを先に取ったプレイヤーがゲームに勝ちます。 **********************************************************************