Subj:ルール紹介15:ブリスコラ・キアマタ From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:95/08/10 12:20
これも8月5日になかよし村でプレイしたゲームです。 日本のナポレオンと同じようにパートナーを決めるゲームです。 なお,なかよし村では,全トリックを取ると得点が倍になるというルールを 紹介するのを忘れていました。 ********************************************************************** ブリスコラ・キアマタ(Briscola Chiamata) 1995/8/10 赤桐 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <人数> 5人または4人。5人が望ましい。 <カード> 40枚のイタリアパックのカードを使います。普通のカードでプレイすると きには,52枚のカードから,10と9と8を除きます。 3人でプレイするときには,いずれかのスートの2のカードを1枚除きます。 <カードの強さ> 強いものから順に,エース,3,キング(Re),クイーン(Cavallo),ジャッ ク(Fante),7,6,5,4,2です。 <カードの点数> カードにはそれぞれ点数があります。この点数をたくさん取ることが,プレ イの目的となります。 各エース 11点 各3 10点 各キング 4点 各クイーン 3点 各ジャック 2点 7,6,5,4,2 0点 全カードの合計点は120点となります。 <ディール> カットして一番弱いランクのカードのプレイヤーが最初のディーラーになり ます。同位カードは引き直します。 ディーラーはディールごとに反時計回りに交代します。 4枚ずつ2回,つまり8枚のカードを配ります。ただし,4人ゲームの場合 には,4枚2枚4枚の順に10枚のカードを配ります。配りかたは,ディーラ ーの右隣から順に反時計回りです。 <ビッド> カードを配られたら,ビッドを行います。 ビッドはカードのランクだけを宣言します。低いランクのビッドのほうが, 高いランクよりも強いビッドとなります。ランクは通常通り,A,3,K,Q,J,7,6, 5,4,2です。 ビッドの進行方法についての記述がパーレットの本にはないのですが,とり あえず,ディーラーの右隣から反時計回りに進め,一度パスをすると再び参加 はできないが,パスをしない限りは何度でもビッドができることにしたいと思 います。 もちろん,ビッドをするときには,今までより強いビッド,すなわちもっと 低いランクのビッドをしなければなりません。 1人を除いた全員がパスをしたとき,ビッドは終了します。最後にパス以外 のビッドをしたプレイヤーがデクレアラーになります。 最初から全員がパスをしたときの扱いについてもパーレットの本には記述が ないのですが,プレイせずに新しいディールを始めることにしておきたいと, 思います。 <切り札とパートナー> ビッドが終わると,デクレアラーは切り札のスートを指定します。 切り札のスートで,ビッドしたランクのカードを持っている人が,デクレア ラーのパートナーになります。そのカードがデクレアラーの手札にあるときに は,パートナーなしでプレイすることになります。 パートナーは,ビッドされた切り札を出すときまでは,自分がデクレアラー のパートナーであることを公表してはなりません。 <プレイ> このゲームはトリックテイキングゲームです。プレイは反時計回りです。 ディーラーの右隣のプレイヤーが最初のリードを行います。すなわち,手札 の中から自由に1枚を出します。 他のプレイヤーは,反時計回りの順に手札から1枚を出していきます。この とき,リードされたスートをフォローする義務があります。つまり,リードさ れたカードのスートと同じスートのカードがあれば,その中からカードをださ なければなりません。フォローできないときには,どのカードを出してもかま いません。 切り札が出ていればその中の最強のカードをプレイした人がトリックに勝ち ます。切り札が出ていない場合は,リードされたカードのスートで1番強いカ ードをプレイした人がトリックに勝ちます。 トリックに勝ったプレイヤーは,そのトリックのカードを集めて,自分の所 に裏向きに置き,自由に1枚のカードを出して,リードを行います。 各プレイヤーの手札がなくなるまで,同様にプレイを続けます。 <得点> デクレアラーがパートナーなしでプレイして,61点以上とった場合は,4 ゲームポイントを得ます。他のプレイヤーはマイナス1ゲームポイントとなり ます。 デクレアラーがパートナーとプレイして,2人で61点以上取った場合は, デクレアラーが2ゲームポイント,パートナーが1ゲームポイントを得ます。 他のプレイヤーはマイナス1ゲームポイントとなります。 デクレアラー側が全トリックをとった場合は,上記の得点とマイナス点がす べて2倍になります。 デクレアラー側が61点未満しかとれなかった場合には,上記の点数のプラ スとマイナスが逆になります。 <ゲーム> 11ゲームポイントに最初に達したプレイヤーがゲームの勝者となります。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <注1> 5人ゲームの時には,上記の得点システムでプラスとマイナスが均衡します が,4人ゲームでは均衡しません。 パートナーなしでプレイしたときは,デクレアラーが3ゲームポイントとし て,パートナーがある場合には,デクレアラーもパートナーも1ゲームポイン トとすると均衡します。 <注2> プラスの点数とマイナスの点数を均衡させるという得点システムと,11ゲ ームポイントで終了というやりかたはそぐわない気がしますし,実際にいつま でたっても終わらないということがありそうです。 イタリアでの実際のゲームがこの通りなのか,あるいは何らかの誤記なのか は,他に資料が手元にないので確かめることができませんでした。 実際のプレイにおいては,回数制や時間制を採用または併用するとか,マイ ナスの点数をなくするとかしてやったほうがよいかもしれません。 **********************************************************************