Subj:ルール紹介36:チチェラ From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:96/10/03 23:25
これも,10月5日になかよし村でプレイする予定のゲームです。 ********************************************************************** チチェラ(Cicera) 1996/10/3 赤桐 イタリアのブレッシャ(Brescia)地方でプレイされているカシノの系統のゲー ムです。普通のイタリアンパックのカードは40枚ですが,この地方ではこのゲ ームのために52枚のパックが使われています。 得点の種類がいささか多いのですが,たいへん分かりやすいルールのゲーム です。 John MaLeod氏のWWW(http://www.netlink.co.uk/users/pagat/)からの情 報です。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <プレイヤー> 4人。向かい合った2人がパートナーになります。 <カード> ブレッシャ地方では,各スートが,レ(Re),カバロ(Cavallo),ファンテ(Fante), 10,9,8,7,6,5,4,3,2,Aからなるカードを使います。スートは,ソー ド(剣),バトン(棍棒),カップ(聖杯),コイン(貨幣)です。 通常の52枚のカードを使ってプレイすることができます。このときは,つぎ のように対応させてください。 レ: キング カバロ: クイーン ファンテ: ジャック ソード: スペード バトン: クラブ カップ: ハート コイン: ダイアモンド <ディール> 最初のディーラーは任意の方法(抽選)で決めます。各ディール毎にディー ラーは反時計周りに交代します。 ディールはディーラーの右隣から始めて,反時計周りに行います。まず,各 プレイヤーに1度にまとめて12枚ずつ配った後,テーブル中央に4枚を表向きに 重ねないで配ります。(このようにテーブルに置かれたカードを「場札」と呼 ぶことにします。また,場のカードが置かれる場所を,「場」と呼ぶことにし ます。) なお,12枚ずつまとめて配る代わりに,1枚ずつ配ったり,2枚ずつ配ったり, 3枚ずつ配ったりするやり方もあります。 <プレイ> ディーラーの右隣から反時計周りの順にプレイを行います。 プレイは,手札から自由に1枚を場に出すことで行われます。出したカードで 場札を取ることができたら,その場札と出したカードをまとめて,プレイヤー の前に裏向きに置きます。これを,取ったカードと呼ぶことにします。取った カードは,もうプレイには使われません。 カードを1枚出しても場札を取ることができなかった場合には,出したカード はそのままテーブルに置かれて,場札となります。 いずれにしても,手札から1枚プレイすると,そのプレイヤーの番は終わりま す。 場札の取り方は以下の通りです: 1)出したカードと同じランクのカードが場にあれば,そのカードを取るこ とができます。 同じランクのカードが何枚か場にあった場合には,そのうち1枚だけを取るこ とができます。 2)何枚かの場札の点数の合計が,出したカードの点数に等しくなれば,そ れらの場札を取ることができます。(Aは1点,2〜10のカードはその数字と 同じ点数を持っています。それ以外の絵札には点数がないので,このような取 り方はできません。) 3)いくつかの取り方が可能な場合には,そのうち1種類の取り方だけを選ん で取ることができます。 例えば,場に2,4,5,5,7,9があり,9をプレイした場合には,2と7を 取ってもよいし,4と5(の1枚)を取ってもよいし,9を取ってもかまいません。 4)出したカードで取ることができても,取らないで,カードを場札に加える だけにしてもかまいません。 <プレイの終わり> 全プレイヤーが手札をすべて使いきったら,プレイは終了です。 残った場札は,最後に場札を取ったプレイヤーのものになります。 <プレイ中の得点> プレイ中に次の得点があります。 スクア(Scua): 1点 場札を全部取ったときに得点します。 ピカダ(Picada): 1点 直前のプレイヤーが場札を取らなかった場合,そのプレイヤーが出したカ ードと同じランクのカードを出して,そのカードを取った場合に得点。 シミリ(Simili): 1点 プレイしたカードと取った場札が全部同じスートであった場合に得点しま す。(例えば,コインの7を出して,コインの3と4を取った場合。) カドリリア(Quadriglia): 1点 3枚以上の場札を1度に取った場合に得点します。 一度のプレイで,上記の2つ以上の項目に当てはまるときには,すべて得点し ます。 伝統的には,プレイ中の得点があったときには,得点の分の枚数だけ,取っ たカードを表向きに置いておきます。プレイが終わってから,プレイ後の得点 とともに,点数を数えます。 <プレイ後の得点> プレイのあと,取ったカードにより,次の得点がつきます。なお,パートナー 2人のカードはいっしょにします。 カード: 2点 カードの枚数をたくさん取ったチームが得点します。同じ枚数ならば,ど ちらも得点しません。 ソード:1点 ソード(剣=スペード)のスートのカードの枚数をたくさん取ったチーム が得点します。 ナプラ(Napula) 片方のチームがソード(スペード)のA,2,3を全部取った場合に得点 します。点数は,Aからつながるシークエンスの枚数と同じです。例えば, ソードのA,2,3,4,5を取っていて,6がない場合には,5点の得 点となります。 ラ・マタ(La Mata): 1点 ソード(スペード)の2を取ったチームが得点します。 コインの10: 1点 コイン(ダイアモンド)の10を取ったチームが得点します。 カップのファンテ: 1点 カップ(ハート)のファンテ(ジャック)を取ったチームが得点します。 <ゲームの終わり> プレイが終わって,得点の累計が51点以上になっているチームがあったら, そのチームがゲームの勝者になります。どちらも51点以上の場合は,点数の多 い方が勝ちます。 同点ならば,点数の差がでるまでディールを続けます。 <バリエーション> 各プレイヤーに12枚ずつ配らないで,6枚ずつ配るやりかたもあります。 全プレイヤーが手札を使い切ったら,再び6枚ずつ配ります。 **********************************************************************