Subj:ルール紹介18:クリベッジ(1) From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:95/09/07 10:19
 6番会議室でHAL99さんのご質問があり,田中さんのお答えもありまし たが,ちょうど私もクリベッジの紹介を用意していたところだったので,載せ ておきます。  クリベッジは私のもっとも好きなゲームの1つです。単純ですが,的確な判 断力が試されるゲームです。ジンラミーやカシノのようには記憶力を要求され ない点も好きな理由の1つです。  いつものことですが,いささか説明が冗長になったことをお許しください。 実際は決して複雑なゲームではありません。 ********************************************************************** クリベッジ(Cribbage) 1995/9/7 赤桐  クリベッジは非常に古いイギリスのゲームです。17世紀に生まれてから, ほとんどルールは変っていません。詩人のサー・ジョン・サックリングが作っ たと伝えられていますが,真偽は明らかでありません。今日でも,イギリスお よびアメリカで,盛んにプレイされています。  あまり類のないルールを持ったゲームです。簡単で運の要素の強いゲームな のですが,技術もかなり反映されます。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <人数>  2人。3人や4人でもできますが,それについては後で記述します。 <カード>  通常の52枚のカードを使います。 <ゲーム>  121点を先に取った方が勝者となります。プレイの途中でも,誰かがこの 点数に達したら,そこでゲーム終了です。  オプショナル・ルールとして「スコンク(Skunk)」があります。このルールが 採用されたときには,ゲーム終了時に敗者の得点が91点未満であった場合, 2ゲームの負けとなります。 <カードの点数>  カードの点数が問題になる場合には,次の点数を用います。   A     : 1点   2〜10  : 数字通りの点数   J,Q,K : 10点  この点数は得点とは別です。 <カードの順序>  カードの並び順が問題になる場合,つまりシークエンスに関して,カードは 次の順序になります。  A,2,3,4,5,6,7,8,9,10,J,Q,K  つまり,エースはいちばん下に来ます。キングの上には来ません。 <ディール>  ドローして,高位のカードを引いたプレイヤーがディーラーになります。こ の場合のカードの順位はK,Q,J,10,9,8,7,6,5,4,3,2, Aの順です。同位のカードを引いた場合は,引き直しです。  以後は,ディーラーは順番に交代します。  ディーラーは,カードをシャッフルして,相手にカットしてもらった後,1枚 ずつ,各プレイヤーに6枚のカードを配ります。 <捨て札>  カードが配られると,各プレイヤーは手札から2枚のカードを裏向きに捨て 札します。捨て札されたカードは集めて置かれます。これを「クリブ(Crib)」 と呼びます。クリブはディーラーのものになりますが,この時点では誰も中を 見ることはできません。 <スターター>  捨て札が終わると,ノンディーラー(ディーラーでない方)は再び配り残し のカードをカットします。ディーラーはそのいちばん上のカードを表向きにし て,配り残りのカードの山の上に置きます。  表向きになったカードは「スターター(Starter)」と呼ばれます。  もし,スターターがジャックならば,ディーラーは直ちに2点を得点します。 これを「ヒズ・ヒール(His Heels)」と呼びます。  スターターはプレイには直接関係はありません。後で手役の点数を計算する ときに重要になってきます。 <プレイ>  プレイは,ノンディーラーから始めて,順番に1枚ずつカードを出していき ます。  出すカードはテーブルのプレイヤーの近くに置き,相手のカードと混ざらな いようにしますが,出した順番ははっきり分かるようにしなければなりません。  プレイする人は,カードを出すときに,カードの累計点を声に出します。カ ードの点数は,先に述べたようにAは1点,J,Q,Kは10点です。  例えば,最初に4を出すと「4」と言います。次のプレイヤーがKを出すと, 「14」ということになります。次に7が出ると,「21」と言います。  誰かが累計がちょうど31になるカードを出したら,プレイの1ラウンドが 終わります。  どのカードを出しても累計が31を越える場合や,自分だけが手札がない場 合には,「ゴー(Go)」と言って,カードは出しません。出せるカードがあるの にゴーを宣言することはできません。  ゴーのあと,もう1人のプレイヤーは,もしカードが出せれば,31ちょう どになるか,31を越えないで出せるカードがなくなるまで,1人で何度でも プレイしなければなりません。  これが終わると1ラウンド終了になります。  ちょうど31になるカードを出したプレイヤーは,ゴーがあってもなくても, 2点を得点します。これを「31(サーティーワン)」の得点と呼びます。  31ちょうどのカードが出なかった場合には,そのラウンドで最後にカード を出したプレイヤーが1点を得点します。これを「ラストカード」の得点と呼 びます。  1つのラウンドが終わって,少なくてもどちらかのプレイヤーに手札が残っ ている場合には,次のラウンドを始めます。  2回目以降のラウンドでは,前回のラウンドで最後にカードを出したプレイ ヤーの相手側,つまり前回31やラストカードの得点を得なかったほうのプレ イヤーからプレイを始めます。累計はもちろん0からになります。  両プレイヤーの手札がなくなると,プレイは終了します。  なお,両プレイヤーの手札が順になくなって自然に終わったような場合でも, 最後にカードを出したプレイヤーはラストカード(または31)の得点を得ま す。 <プレイ中のその他の得点>  プレイ中には,上記のほかに,次のような得点を得ることができます。  プレイ中の得点は,31やラストカードの得点も含め,すべて得点のあった ときにすぐにクリベッジボードのペグを動かします。(それで121点に達す ればゲーム終了です。)  なお,2種類以上の得点を同時に得ることもあります。 [15(フィフティーン)]  ラウンド開始時からの累計点がちょうど15点になったら,つまりカードを 出して「15」と言うことができたら,そのカードを出したプレイヤーが2点 を得点します。 [ペア(Pair)]  同じラウンドで,同じランクのカードが続けて2枚出た場合,2枚目を出し たプレイヤーが2点を得ます。  例えば,ハートの6が出たあとに,もう1人のプレイヤーがスペードの6を 出した場合,スペードの6を出したプレイヤーが2点獲得します。 [ペア・ロイアル(Pair Royal)  同じラウンドで,同じランクのカードが続けて3枚出た場合,3枚目を出し たプレイヤーが6点を得ます。 [ダブル・ペア・ロイアル(Double Pair Royal)  同じラウンドで,同じランクのカードが続けて4枚出た場合,4枚目を出し たプレイヤーが12点を得ます。  なお,ペア・ロイアルやダブル・ペア・ロイアルが得点される前には,その 前に必ずペアやペア・ロイアルの得点が相手に入っているはずですが,この得 点は無効にはなりません。 [シークエンス]  カードを出したときに,出したカードを含めて,連続する3枚以上がシーク エンスになっている場合には,1枚につき1点を得点します。  シークエンスとは,3-4-5とか,9-10-J-Qとかいうように,ランク の連続するカードの集まりです。スートは同じでなくてもかまいません。  例えば,A,4,5と出ているところに6を出すと,4-5-6のシークエン スになり,3点を得ます。その次のプレイヤーが7を出すと4-5-6-7のシ ークエンスになり4点を得ます。  シークエンスは必ずしも順番に出されていなくてもかまいません。例えば, 今までに3,5,2,6と出されていたところに,4を出すと,2-3-4-5- 6のシークエンスになり,5点を得ます。  既に述べたようにA(エース)はいちばん下のランクとして扱われるので, A-2-3といったシークエンスは可能ですが,Q-K-Aというシークエンスは ありません。 <手役>  プレイが終わると,各プレイヤーはプレイで出したカードを再び手札に戻し ます。それから,ノンディーラーの手札,ディーラーの手札,クリブの順に手 役を計算します。計算している途中で,誰かの点数が121点を越えたら,そ の時点でゲームは終了します。  スターター(プレイが始まる前に表向きにしたカード)は,すべてのプレイ ヤーの手札やクリブの一部として扱われます。つまり,手札やクリブは5枚で 構成されることになります。  手役には次のものがあります: [15(フィフティーン)]  カードの点数を足して15になるカードがあると,2点を得点します。カー ドの点数は,既に述べたようにAは1点,絵札は10点です。  例えば,3と2とJがあると,合計が15になるので,「15」の2点を得 点します。  得点は,カードの点数の合計が15になるすべての組み合わせについて計算 することができます。  例えば,スペードの7(S7)とハートの7(H7)とスペードの8(S8) とクラブの8(C8)がある場合,S7とS8,S7とC8,H7とS8,H7 とC8の4通りの15になる組み合わせがありますので,2x4の8点を計上 できます。 [ペア]  同じランクのカードが2枚ある場合には,ペアとして2点を得ます。  なお,同じランクのカードが3枚以上ある場合は,15の場合のようにすべ ての組み合わせを計上する代わりに,ロイヤル・ペアやダブル・ロイヤル・ペ アとして計算します。(ロイヤル・ペアなどを計上しないで,すべての組み合 わせのペアを計上しても,同じことになります。) [ロイアル・ペア]  同じランクのカードが3枚ある場合には,ロイアル・ペアとして6点を得ま す。  なお,同じランクのカードが4枚ある場合は,ロイアル・ペアは計上せず, ダブル・ロイアル・ペアとして計算します。 [ダブル・ロイアル・ペア]  同じランクのカードが3枚ある場合には,ダブル・ロイアル・ペアとして12 点を得ます。 [シークエンス]  3枚以上のシークエンスになっている場合には,1枚につき1点を得点しま す。  例えば,2と3と4があると3点を得点します。  得点は,シークエンスになるすべての組み合わせについて計算することがで きます。  例えば,スペードの3(S3)とクラブの3(C3)とハートの4(H4) とダイアモンドの4(D4)とクラブの5(C5)がある場合には,S3とH 4とC5,S3とD4とC5,C3とH4とC5,C3とD4とC5の4つの 組み合わせがあるので,3x4の12点を計上できます。  ただし,例えば7,8,9,10のカードがある場合,7-8-9のシークエ ンスで3点,8-9-10で3点,合計6点というように計算することはできま せん。4枚のシークエンスと考えて,4点を計上します。 [フラッシュ(Flush)]  スターターを除いた4枚のカードのスートが同一ならば,フラッシュとして 4点を得ます。スターターもこれと同じスートならば,4点ではなく,5点を 得ることができます。  ただし,クリブの点数を数えるときには,スターター以外の4枚のフラッシ ュは認められず,スターターを含めた5枚のフラッシュだけが認められます。 [ヒズ・ノブ(His Nobs)]  スターター以外の4枚の中に,スターターと同じスートのジャックが含まれ ていれば,1点を得ます。これを,ヒズ・ノブと言います。 <次のディール>  手役の計算が終わり,どのプレイヤーも121点に達していなければ,すべ てのカードは再びシャッフルされて,新しいディールが始まります。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Subj:ルール紹介19:クリベッジ(2) From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:95/09/07 10:20
 クリベッジのルール紹介の続きです。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <得点のまとめ> [プレイ]  ヒズ・ヒール           2点  15(フィフティーン)      2点  ペア               2点  ペア・ロイアル          6点  ダブル・ペア・ロイアル     12点  シークエンス      1枚につき1点  31(サーティーワン)      2点  ラストカード           1点  (31の得点を得たときには,ラストカードの得点は得られない) [手役]  ヒズ・ノブ            1点  15(フィフティーン)      2点  ペア               2点  ペア・ロイアル          6点  ダブル・ペア・ロイアル     12点  シークエンス      1枚につき1点  フラッシュ       1枚につき1点  (フラッシュはスターター以外の4枚か,スターターを含む5枚。   クリブの場合は,スターターを含む5枚だけ。) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <クリベッジボード>  普通,クリベッジのスコアをつけるためには,クリベッジボードというもの を使います。  あるタイプのクリベッジボードには,各プレイヤー用に120の穴があいた 曲がりくねった列があります。その穴の列にペグ(細い棒)を差して得点を表 わします。  120個の穴の向こうにはゲームホール(Game Hole)と呼ばれる穴がありま す。ペグがこの穴に到達すると,勝者になるわけです。  120個の穴の手前には,2個ずつの穴があります。これはゲームスタート の前のペグの置き場です。ペグは2個使用するので2つ穴が開いています。  ゲームが始まり,あるプレイヤーの最初の得点が入ると,ペグの1つをその 点数の所に動かします。2度目の得点が入ると,別のペグをその得点分だけ進 んだ位置に置き,累計の点数を表わします。次の得点が入ると,最初のペグを 抜いて,新しい得点の所に進めます。  このように,得点するごとに,後ろのペグを抜いて新しい点数の所に置きま す。こうして,正しい得点分だけペグを進めたかどうか,チェックできるよう にしています。  なお,ペグの移動は必ず得点したプレイヤー自身が行います。  ボード上には他に,穴が2列にいくつか開いていますが,これは各プレイヤ ーが何ゲーム勝ったかを記録しておくものです。  また,90個目と91個目の穴の間のところに,SkunkやLurkやSという文字 や線が入っていることがあります。これは前述した「スコンク」を判定するた めのものです。  クリベッジボードには別のタイプのものもあります。ボードの左右にそれぞ れ30個の穴が2列あるものです。  片方のプレイヤーが右の2列の穴で得点を表わし,もう1人のプレイヤーが 左の2列の穴で得点を表わすことになります。  得点が入ると,まず外側の列でペグを上方向に進めます。いちばん上まで進 んだペグは,こんどは内側の列に進み下方向に移動します。いちばん下まで来 たら,また外側を上に移動し,さらに内側を下に移動します。こうしてペグを 2周進めたあと,3周目まできたら勝ちになります。  このタイプのクリベッジボードの場合,ペグは自分に近い方から出発させま す。従ってクリベッジボードがプレイヤー2人の間に縦に置かれた場合,2人 のペグの出発位置は反対側になります。つまり,1人が右上隅から出発すれば, もう1人は左下隅から出発します。 <手役の数え方>  次に述べるのはDavid Parlett氏による厳格な手役の数え方を,筆者が日本語 にアレンジしたものです。必ずしもこれに従う必要はないと思いますが,参考 までに載せておきます:  手役は必ず,15,ペア(ペア・ロイアル,ダブル・ペア・ロイアル),シ ークエンス,フラッシュ,ヒズ・ノブの順に数えます。  例えば,手札がスペード5とハート5とクラブ6とダイアモンドJであり, スターターがダイアモンド7である場合,「フィフィティーンで2,フィフテ ィーンで4,ペアで6,シークエンスで9,シークエンスで12,ヒズ・ノブ で13」というように数えます。累計で数えるわけです。  1つの手札またはクリブの全部の点数を数え終わってから,ペグを動かすよ うにします。  なお,上記の例における,Parlett氏の英語の原文は,"Fifteen 2, fifteen 4, pair 6, seven-eight-nine, ten-eleven-tweleve, and one's thirteen"です。 <用語>  スコンクは動物のスカンクと同じ英語なので,「スカンク」と言ってもよい でしょう。ただ,日本のスポーツ用語で,同様な大敗のことをスコンクという ことがあるようなので,これに従いました。スコンクのことを「ラーチ(Lurch)」 とも呼びます。  スターターのことを「ターン・アップ・カード(Turn-Up Card or Turned-Up Card)」と呼ぶこともあります。  ラストカードの得点のことを「ゴーの得点」と呼ぶこともあります。  ペア・ロイアルのことを次のように呼ぶこともあります。    スリー・オブ・ア・カインド(Three of a Kind)    トリプレット(Triplet)    スリーズ(Threes)    スリー・アライク(Three Alike)    プライアル(Prial)  ダブル・ペア・ロイアルのことを次のように呼ぶこともあります。    フォー・オブ・ア・カインド(Four of a Kind)    ダブル・ペア(Double Pair)    フォーズ(Fours)    フォー・アライク(Four Alike)  シークエンスは「ラン(Run)」ともよく呼ばれます。  ヒズ・ノブのことを「ヒズ・ニブ(His Nibs)」と呼ぶこともあります。また, 現在では単に「ジャック(The Jack)」と呼ぶことも多いようです。  ヒズ・ヒールとヒズ・ノブを用語の上で区別しないこともあります。(もち ろん点数は2点と1点で違いますが。)このやりかただと,スターターのジャ ックも手札のジャックも,ヒズ・ヒール,ヒズ・ノブ,ヒズ・ニブ,ジャック などと呼ばれることになります。  プレイのときの「ラウンド」というのは,筆者が説明のために用いたことば であり,正式なクリベッジの用語ではありません。 <マギン(Maggin)>  プレイや手役の計算の時,相手が得点を計上するのを忘れた場合,「マギン」 と宣言し,自分の得点として計上することができるというルールがあります。  マギンは相手がペグを動かし終わってから宣言します。  現在ではあまり用いられていないオプショナルルールなので,採用するため には,ゲーム前に取り決めておく必要があります。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <ファイブ・カード・クリベッジ(Five Card Cribbage)>  ファイブ・カード・クリベッジは,各プレイヤーに5枚のカードを配るゲー ムであり,クリベッジの元来のルールです。現在では,既に述べた6枚のカー ドを配るゲーム(これをシックス・カード・クリベッジともいいます)が主流 となっていますが,ファイブ・カード・クリベッジのほうが面白いと主張する 人もいます。  シックス・カード・クリベッジとの違いは次の通りです:  最初にディーラーにならなかった方のプレイヤーは,クリブの得点を最初に 得られないという不利の代償として,ゲームが始まる前に3点を得点します。 これを「スリー・フォ・ラスト(Three for Last)」と呼ぶことがあります。  各プレイヤーに5枚のカードが配られます。各プレイヤーは2枚のカードを クリブに捨て札します。  プレイは累計が31になるか,31以内でどちらもカードを出せなくなるま で続けられますが,それで終了します。つまり,2ラウンド以降のプレイは, ありません。  フラッシュは,スターター以外の手札3枚が同じスートならば3点,スター ターを含めた手札4枚が同じスートならば4点となります。クリブは,シック ス・カード・クリベッジと同じように,スターターを含めた5枚が同じスート の場合だけ5点です。  ゲームは,どちらかのプレイヤーが61点に達するまで続けられます。スコ ンク(ラーチ)はオプショナルルールですが,採用された場合は,負けたほう のプレイヤーが31点未満ならば,スコンクが成立します。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <3人ゲーム>  各プレイヤーはそれぞれ自分のために戦い,別々に得点を得ます。  カードは各プレイヤーに5枚ずつ配ります。そのあと1枚のカードをクリブ のカードとして裏向きに配ります。ディーラーは時計回りに交代します。  クリブへの捨て札は,各プレイヤーが1枚ずつ行います。これにより,手札 もクリブも4枚となります。  プレイはディーラーの左隣から時計回りに行います。  手役の計算は,ディーラーの左隣から時計回りに行い,最後にクリブを計算 します。  プレイの1つのラウンドは,累計が31に達するか,誰も31以内のカード を出せなくなるまで続きます。  その他の点は,普通のクリベッジ(シックス・カード・クリベッジ)と同じ です。 <4人ゲーム>  向かい合った2人がパートナーになります。  カードは各プレイヤーに5枚ずつ配ります。  クリブへの捨て札は,各プレイヤーが1枚ずつ行います。これにより,手札 もクリブも4枚となります。  その他の点は,3人ゲームと同じです。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <注1>  最初のディーラーは,低位のカードをドローしたプレイヤーになるというル ールを採用することもあります。 <注2>  オプショナルルールである「スコンク」を採用した場合,さらにオプショナ ルルールとして「ダブル・スコンク(Double Skunk)」を採用することがありま す。  ダブル・スコンクというのは,ゲーム終了時に敗者の得点が61点未満であ った場合に,4ゲームの負けとなるというルールです。 **********************************************************************