Subj:ルール紹介60:クアレンタ From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:97/07/14 18:39
 6月7日になかよし村でプレイしたゲームです。 ********************************************************************** クアレンタ(Cuarenta) 1997/7/14 赤桐  インターネット(http://www.netlink.co.uk/users/pagat/)で紹介されたエク アドルのゲームです。  カシノ系のゲームで,チチェラによく似ていますが,カードが40枚と少なく, 手札も5枚しか持ちません(配り直しあり)。得点方法も単純でバランスの取れ たものなので,気軽に楽しめるゲームになっています。  クアレンタというのは40という意味で,ゲームの目的となる点数です。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <プレイヤー>  2人または4人。4人の時には向かい合った2人がパートナーになります。 <カード>  通常の52枚のカードの各スートから8,9,10のカードを除いた,40枚の カードを使用します。  使用しなかった8,9,10のカードは,得点を表示するために使うことが できます。 <ディール>  カードをシャッフルしてから,各プレイヤーに1枚ずつ表向きにカードを配っ ていって,最初にダイアモンドのカードを配られた人が最初のディーラーにな ります。  各ディール毎にディーラーは時計回りに交代します。  ディールはディーラーの左隣から始めて,時計回りに,5枚ずつまとめて各プ レイヤーに配ります。この5枚が最初の手札になります。  プレイでこの5枚のカードを全員が使いきったら,また5枚のカードを各プレ イヤーに配ります。2人ゲームでは3回,4人ゲームでは1回の配り直しがあるこ とになります。全員が手札を使い切り,配り直すカードもなければ,そのディ ールは終了です。  他のカシノ系のゲームでは,最初にテーブルの上に何枚かのカードを表向き に配り,それを最初の「場札」とするのですが,このゲームではそうしません。 これは,場札というものがこのゲームにないのではなく,最初の場札が0枚だと いうことです。一番最初のプレイヤーのプレイは,必ず手札からテーブルの上 に1枚のカードを出すだけになりますが,このカードが最初の場札となります。 <手役>  配られた手札に次のようなカードが含まれていれば手役となります。  1)同じランクの4枚のカード    1人のプレイヤーの手札に同じランクのカードが4枚あると,ゲームは直    ちに終了します。これを配られたプレイヤー(チーム)の勝ちになりま    す。  2)ロンダ(Ronda)    1人のプレイヤーの手札に同じランクのカードが3枚ある場合です。直ち    に宣言して4点を得ることができます。どのランクであるかを公表する必    要はありません。  配り直しのあとの手札についても,上記の手役は認められます。 <プレイ>  ディーラーの左隣から時計回りの順にプレイを行います。  プレイヤーは,手札から自由に1枚をテーブルに出します。出したカードで場 札を取ることができたら,その場札と出したカードをまとめて,プレイヤーの 前に裏向きに置きます。これが,取ったカードになります。取ったカードは, もうプレイには使われません。  カードを1枚出しても場札を取ることができなかった場合には,出したカード はそのままテーブルに置かれて,場札となります。(これを捨て札をすると呼 ぶことにします。)  いずれにしても,手札から1枚プレイすると,そのプレイヤーの番は終わりま す。  場札の取り方は以下の通りです:  1)出したカードと同じランクのカードが場にあれば,そのカードを取るこ とができます。  同じランクのカードが何枚か場にあった場合には,そのうち1枚だけを取るこ とができます。  2)何枚かの場札の点数の合計が,出したカードの点数に等しくなれば,そ れらの場札を取ることができます。Aは1点,2〜7のカードはその数字と同じ 点数を持っています。それ以外の絵札には点数がないので,このような取り方 はできません。  3)いくつかの取り方が可能な場合には,そのうち1種類の取り方だけを選ん で取ることができます。  例えば,場に2,4,5,5,7があり,7をプレイした場合には,7を取って もよいし,2と5(の1枚)を取ってもかまいません。  4)出したカードで取ることができても,取らないで,捨て札にしてもかま いません。 <シークエンス>  手札からカードを出して,場札を取った場合に限り,場札の中でプレイされ た手札とシークエンスになっているカードもすべていっしょに取ることができ ます。  この場合のシークエンスとは,プレイされた手札から上の方にランクの続い ているカードのことです。スートは関係ありません。  例えば3がプレイされて場札を取った場合,場札に4があればそれがシーク エンスのカードです。さらに5があればそれもシークエンスのカードとなりま す。それらのカードを取ることができるわけです。  シークエンスはA,2,3,4,5,6,7,J,Q,Kと続きます。7と Jが続いていることにご注意下さい。  もっと具体的に例を挙げると,場に2,3,6,7,J,Kがあった場合に 5を出して場の2と3を取った場合,シークエンスの6,7,Jも取ることが できるわけです。  あるプレイヤーがシークエンスで取ることができるのに取らなかった場合に は,相手のプレイヤー(相手のチームのプレイヤーの1人)がそれを指摘すると, そのプレイヤー(チーム)のものとしてシークエンスを取ることができます。  なお,捨て札の場合にはシークエンスで取ることはできません。 <プレイの終わり>  全プレイヤーが手札をすべて使いきり,配り直すカードもなければ,1つの ディールのプレイは終了です。  残った場札は,誰のものにもなりません。 <プレイ中の得点>  プレイ中に次の得点があります。  カイダ(Caida): 2点   直前のプレイヤーが捨て札した場合,同じランクのカードを出してその捨   て札を取った場合に得点します。   ただし,配り直しの後の最初のプレイヤーの最初のプレイでは,カイダに   はなりません。  リンピア(Limpia): 2点   場札を全部取ったときに得点します。  カイダとリンピアの得点は,複合することがあります(2+2=4点)。 <プレイ後の得点>  プレイのあと,取ったカードの枚数により,どちらかのプレイヤー(チーム) に得点がつきます。  片方のプレイヤー(チーム)が20枚取っていて,もう片方が19枚以下の場合 には,20枚取った側が6点を得点します。  20枚より多く取った場合には,20枚を超える1枚ごとに,さらに1点ずつもら えます。ただし,得点が偶数になるように切り上げます。  例えば,27枚取ったとすれば,6点(20枚分)+7点(7枚分)で13点となります が,偶数に切り上げるため,14点を得点します。  どちらの側も20枚に達しなかった場合には,取った枚数の多かった側が,2点 だけ得点します。  枚数が同じ場合には,ディーラーでないプレイヤー(ディーラーを含まない チーム)が2点を得点します(どちらも20枚の場合もこうなります)。 <ゲーム>  このゲームの目的は相手よりも先に40点(以上)を得点することです。  手役やプレイ中の得点もすぐに累計点に加えていきます。手役計算やプレイ の途中でも,どちらかが40点に到達すれば,ゲーム終了となります。 <ロンダの捕獲>  ロンダ(同ランク3枚揃い)の手役のプレイヤーが,ロンダのカードを捨て札 した場合に,次のプレイヤーが同じランクのカードでそれを取ったら(つまりカ イダしたら),取ったプレイヤー(チーム)はカイダの得点の他に10点を得ます。  ただし,この点数はプレイが終わりカードの枚数による得点計算も終わってか ら,実際に得点となります。また,得点を得るのを忘れて,次のディールが始ま ってしまったら,もう得点できません。  ロンダを宣言できるのにしなかった場合や,後述の理由でロンダを宣言できな かった場合でも,3枚揃いのカードをカイダした場合には,ロンダの捕獲となり ます。 <ゲーム終了直前の特別ルール>  30点以上の累計点のプレイヤー(チーム)は,ロンダを宣言できません。  累計点が38点のプレイヤー(チーム)は,カイダの得点を得ることができま せん。  ただし,累計点が36点の時に1度のプレイでカイダ+リンピアだった場合には 4点得点して,40点に達することができます。 <余りカードを使った得点の表示方法>  累計点を記録/表示する方法はどのようにしてもかまいませんが,エクアドル では,プレイで使用しない8,9,10のランクのカードを使っています。  これらのカードは,スートやランクに関係なく,表向きに置かれたら2点を, 裏向きに置かれたら10点を表示します。  2人ゲームならば,それぞれのプレイヤーの前に得点表示用のカードを置きま す。4人ゲームならば,それぞれのチームで得点係りを決めて,そのプレイヤー の前に置くわけです。  ゲームが始まるときに,得点表示用のカードはテーブルの上に表向きに置いて おきます。  得点係は,そこからカードをもらったり,10点になったら1枚を裏返して何枚 か返したりして,得点を表示していきます。  なお,38点になったら,すべてのカードを返します。(こうすれば,どのよう な場合でも,カードが足りなくなることはありません。) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <注>  ロンダの捕獲の得点は,プレイで取ったカードによる得点計算より前に行う のか,後でおこなうのか,実は明らかではないのですが,「次のディールが始 まったら,もう得点できない」という記述があったので,その直前と解釈しま した。 **********************************************************************