Subj:ルール紹介87:カルーキ From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:97/12/24 00:59
********************************************************************** カルーキ(Kaluki) 1997/12/23 赤桐 イギリスやアメリカでプレイされているラミー系のゲームです。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <プレイヤー> 2人〜6人。4人がベストです。 <カード> 52枚のカードを2組とジョーカー4枚を使います。 カードのランクは(低)A,2,3,4,5,6,7,8,9,10,J, Q,K,A(高)の順です。Aは最も下のカードとしても最も上のカードとし ても使えるわけです。 カードの点数は次の通りです。 A: 15点 2〜10: その数字の点数 J〜K: 10点 ジョーカー: 25点 <ディール> 最初のディーラーは任意に決めます。次回からは時計回りに交替します。 各プレイヤーに1枚ずつ次の枚数のカードを配ます。 2人〜4人ゲーム: 15枚 5人ゲーム: 13枚 6人ゲーム: 11枚 残ったカードは山札としてテーブル中央に裏向きに置きます。山札の一番上 のカードは表にされて山札の横に置かれます。これが最初の捨て札となります。 プレイ中の捨て札はこの上に置かれ,捨て札の山となります。 <メルド> 特定の組み合わせの1組のカードのことです。ただし,このゲームでは表向 きにテーブルに出さないとメルドとは認められません。 このゲームの目的は,手札からメルドを作っていくことです。 メルドには次の2種類があります。 1)シークエンス(Sequence) 同じスートの3枚かそれ以上の続き札のことです。例えば,スペード9,スペ ード10,スペードJ,スペードQの4枚はシークエンスになっています。 A(エース)は2の下のカードとして,A-2-3というようにつながります。 また,Kの上のカードとしてQ-K-Aというようにもつながります。しかし, K-A-2というようにはつながりません。 2)グループ(Group) 3枚か4枚の同じランクのカードです。例えば,ハートK,スペードK,クラ ブKの3枚はグループになっています。カードのスートはすべて違っていなけれ ばなりません(同ランク同スートのカードがあってはいけません)。 <ジョーカー> ジョーカーはワイルドカード(代札)です。つまり,メルドやレイオフ(後述) において,どのカードの代わりにでも使うことができます。 使うときにはどのカードの代わりに使うかを明確に宣言しなければなりませ ん(グループの場合でもスートを宣言する必要があります)。 1つのメルドで使用できるジョーカーの数の制限はありません。 <プレイ> プレイは時計回りに行われます。 各プレイヤーのプレイは次のように行います。 1)まず,山札の一番上のカードまたは捨て札の山の一番上のカードを1枚取 って手札に加えます。これをドロー(Draw)といいます。 ただし,捨て札をドローすることができるのは,既にメルドを作っているプ レイヤーか,ドローした捨て札を使って最初のメルドを作ることができる場合 に限られます。 2)次に,手札でグループまたはシークエンスになっているカードを,テー ブルの自分の近くにに表向きに置き,メルドにすることができます。何組メル ドしてもよく,まったく行わなくてもかまいません。 例えば,手札に3枚のKがあるならば,メルドとしてテーブルに出すことがで きます。 ただし,各プレイヤーの最初のメルドには制限があります。メルドするカー ドの点数の合計が51点かそれ以上でなければならないということです。この場 合のジョーカーの点数は25点ではなく,それが代わりになっているカードの点 数とします。同時に2つ以上のメルドを行って,その点数の合計が51点以上にな ってもかまいません。 3)また,自分または他のプレイヤーのメルドに対して,自分の手札からカ ードを付け加えてもメルドの条件を満たすならば,そうすることができます。 これをレイオフ(Lay-Off=付け札)と呼びます。 レイオフはいくつ行ってもよく,まったく行わなくてもかまいません。 例えば他のプレイヤーがハートの8,9,10のメルドをしているならば, 手札にハートのJを持っていれば,それをレイオフすることができます。 ただし,レイオフを行えるのは,少なくとも1つのメルドを自分で作ってい るプレイヤーだけです。 4)また,自分や他のプレイヤーのメルドにジョーカーが含まれていて,そ のジョーカーが代理になっているほんとうのカードが手札にあるならば,その カードとそのジョーカーを交換することができます(交換したジョーカーは手 札に入るわけです)。 5)最後に,手札から1枚のカードを捨て札の山の上に表向きに捨て札します。 なお,2)〜4)のプレイは,どの順序で行ってもかまいません。 <プレイの終了> 誰かがメルドやレイオフや捨て札によって手札がなくなると,プレイが終了 します。これを上がり(Going Out)と呼びます。 <山札がなくなった場合> プレイヤーが山札の最後のカードを取り,捨て札しても上がりにならなかっ た場合には,ディーラーが捨て札をすべて取り,シャッフルして山札とします。 山札の一番上のカードは表向きにして捨て札とします。 <得点> 上がったプレイヤーを除いて,各プレイヤーはメルドしていない自分の手札 の点数を合計して,罰点として記入します。誰かの罰点の累計点が150点になれ ば,ゲーム終了となります。 チップを使う場合には,各プレイヤーは自分の手札の1枚あたり1チップを, 上がったプレイヤーに払います。ただし,ジョーカーは1枚あたり2チップと なります。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <注1> このゲームの名前は,Caloochie,Kaloochi,Kaloochie,Kalougie,Kalookieな どと綴られることがあります。 <注2> Aの点数を11点とすることもあります。 <注3> ディールの後の最初のプレイについて,次のようなルールもあります。 ディーラーの左隣のプレイヤーが最初にプレイしますが,このプレイヤーは 捨て札を取ることしかできません。捨て札を取りたくなければパスをします(プ レイしません)。パスの場合,次のプレイヤーも同じ選択を行います。 誰かが捨て札を取ったら通常のプレイとなります。つまり,その次のプレイ ヤーからは,山札の1番上のカードでも捨て札の一番上のカードでも取ることが できます。もし一巡しても誰も捨て札を取らなければ,ディーラーの左隣のプレ イヤーが山札の一番上のカードを取り,通常のプレイを始めます。 <注4> 捨て札はいつでもドローできるというルールもあります。つまり,既にメル ドを作っているプレイヤーやドローした捨て札を使って最初のメルドを作るこ とができるプレイヤーでなくとも,捨て札をドローできます。 <注5> 山札がなくなったとき,次のプレイヤーは前のプレイヤーの捨て札を取るこ ともできるというルールもあります。捨て札を取りたくない場合には,ディー ラーが捨て札をすべて取り,シャッフルして山札とします。このとき,捨て札 の所には置かないので,プレイヤーは山札の一番上からしか取ることができま せん。 <注6> 上がったプレイヤーが,最後の自分の番より前にはメルドやレイオフを全く していなかった場合には,カルーキといって得点(罰点やチップ)が倍になる, というルールもあります。 <注7> 捨て札を行うことでしか上がれないというルールもあります。この場合,メ ルドやレイオフで手札を0枚にすることはできません。 **********************************************************************