Subj:ルール紹介25:パックス From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:95/11/18 01:43
********************************************************************** パックス(Packs) 1995/11/18 赤桐  Sid Sackson氏の"A Gamut of Games"で紹介されているゲームです。Phil Laurence氏という人が創作しました。  創作ゲームにはめずらしいほど,バランスのとれた,楽しめるゲームです。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <人数>  2人,3人,4人または6人。4人および6人のときは,1人おきのプレイ ヤーがパートナー(チーム)になります。 <カード>  2人のときは通常の52枚,3人以上のときは2組を使用した104枚を使 用します。2組を使った場合は裏の色や模様は同じでなくてもかまいません。 <ディール>  ドローして最も強いカードを引いたプレイヤーが最初のディーラーとなりま す。この場合,Aが最強で,K,Q,J,10...2と続きます。同位札は 引き直しとなります。次回からは,ディーラーは時計回りに交代します。  ディーラーは1枚ずつ,各プレイヤーの手札が5枚になるように配ります。 そのあと,テーブルに3枚表向きに出します。これが最初の場のカードになり ます。残りは山札として,テーブル中央に裏向きに置きます。 <カードの点数>  プレイ中のカードの点数は次の通りです。    A     各20点    K〜J   各10点 10〜2  その数字の通りの点数 <特別の組み合わせの点数>  次の組み合わせのカードを手札から出してプレーした場合,その時点におい てのみ,次の点数がつきます。このとき,普通のカードの点数は計算しません。   同じスートの5と5  55点   同じスートの5と4  54点   同じスートの5と3  53点   同じスートの5と2  52点   同じスートの4と4  44点   同じスートの4と3  43点   同じスートの4と2  42点   同じスートの3と3  33点   同じスートの3と2  32点   同じスートの2と2  22点  (同じスートの5と5などは,カードを2組使ったときだけ現われます。) <プレー>  ディーラーの左隣のプレイヤーから順に時計回りにプレイを行います。 [ドロー]  プレーを行う人は,山札よりドローして(山札の一番上のカードを取り), そのカードを全員に見せます。もしそのカードのスートが場札のどれとも一致 しない場合には,そのカードを場に置き,そのプレイヤーの番は終わりになり ます。そうでない場合には,そのカードを手札に加えて,自分の番を終わるか, あるいは[パック]を行います。 [フルテーブル(Full Table)]  前記の例外として,場札に4つのスートがすべて出ている場合には,ドロー したカードは他のプレイヤーに見せません。この場合,必ず[パック]を行わな ければなりません。もしそれができない場合には,自分の手札をすべて他のプ レイヤーに見せて,できないことを証明したあと,自分の番を終えます。 [パック(Pack)]  自分の手札の1枚の点数または同一スートの複数のカードの点数の合計が, 同じスートの場札の1枚よりも1点でも多い時には,手札からそれらのカード を出してその場札を取ることができます。手札から出すカードには,前記の特 別の組み合わせの点数を含めることができます。  パックするために,必ずしもその回にドローしたカードを使用する必要はあ りません。また,ドローしたカードのスートと異なっていてもかまいません。  取った場札と使用した手札はまとめて「パック」として自分の前に置きます。 パックは表向きにして,全部のカードのインデックスが見えるように,ずらし て置きます。  パックにより取ることのできる場札は1枚だけです。また,1回のプレイの 番では,1度しかパックすることができません。  自分が以前に作ったパックと新しいパックは,たとえ同一スートであっても, まとめて1つのパックにすることはできません。  パックが終わると,自分の番を終了するか,[スチール]を行います。 [スチール(Steal)]  スチールはパックを行った後でのみ行うことができます。  スチールとは他のプレイヤーのパックを盗ることです。自分のパートナーの パックを盗ることもできます。  スチールのできるパックは,その回にパックを行ったスートとは異なるスー トのパックでなければなりません。また,スチールは何度も行えますが,それ らはすべて異なったスートでなくてはなりません。従って,例えばハートでパ ックしたプレイヤーは,その後,スペード,クラブ,ダイアモンドのパックを, 1回ずつスチールできるわけです。  スチールが終わると,そのプレイヤーの番は終わります。  スチールするためには,スチールされるパックと同一スートで,スチールさ れるパックの点数合計よりも大きな点数合計のカードまたはカードの組を出さ なければなりません。  スチールされるカードには特別の組み合わせの点数を計算することはできま せん。スチールのために出すカードには特別の組み合わせの点数を含めること ができます。  スチールが行われると,スチールされたパックのカードと,スチールするた めに使ったカードをいっしょにして,1つのパックとして,スチールしたプレ イヤーの前に置かれます。  同一の相手のパックであるならば,同じスートの複数個のパックをスチール することもできます。この場合,それらのパックの点数の合計よりも大きな点 数を出す必要があります。スチールが終わると,これらのカードはすべて同じ パックとなります。 <ディール終了>  山札がなくなると,取ったプレイヤーがプレイしたあと,そのディールは終 了となります。 <スローオフ>  ディールが終了すると,各スートについて次の事を行います。  ディールが終了すると,各スートについて,各プレイヤー(パートナー戦な どでは各組)が持っているパックの数で,いちばん少ない数がどれかを調べ, 各プレイヤー(各組)がその数だけのパックを放棄します。これをスローオフ (Throw Off)と呼びます。放棄するパックは,できるだけ点数の少ないパック でかまいません。 <得点>  スローオフが終わると,各プレイヤー(各組)のパックのカードの点数の合 計が得点となります。ただし,このときのカードの点数は,プレイ中の点数と 多少異なり,次のようになります。   A    20点   K〜8  10点   7〜2   5点 <ゲームの終了>  1人(または1組)が500点に達したとき,ゲームは終了します。2人 (組)以上が同時に500点に達したときは,点数の多い方が勝ちます。もし 同点ならば,次のディールを行います。 **********************************************************************