Subj:ルール紹介29:スペード(1) From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:96/02/29 01:54
アメリカでよくプレイされている,スペードというゲームを紹介します。 3月2日のなかよし村でやってみたいと思います。 ********************************************************************** スペード(Spades) 1996/2/28 赤桐 スペードは米国で盛んにプレイされているにもかかわらず,出版物で紹介さ れることが少いゲームです。 米国では,少なくとも,ハート(ブラックレディー)やピノクルなどと同じ くらいの人気があるようです。ハートよりも難しいけれど,ブリッジほど難し くないゲームと言われています。 プレイは普通のトリックテイキングですが,ビッドに特徴があります。普通 のゲームのように,誰か1人(1チーム)のビッド(コントラクト)だけが有 効なのでなく,すべてのビッドが有効になります。つまり,各プレイヤー(チ ーム)は,自分のしたビッドを達成することが目標となるわけです。 わりあい単純で分かりやすいゲームですが,その割には面白いゲームです。 ただし,非常に多くのローカルルールがあります。というよりは,標準的な ルールというものが存在しません。 それでも,今回はまず,私が最も標準的と考えるルールを紹介します。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <人数> 4人。向かい合った2人がパートナーになります。 <カード> 通常の52枚のカード。各スートにおけるカードの強さは,強いものから順 に,A,K,Q,J,10,9,8,7,6,5,4,3,2です。 <ディール> 最初のディーラーは任意の方法で選びます。次回からは,ディーラーは時計 回りに交代します。 カードは1枚ずつ,各プレイヤーの手札が13枚になるように配ります。 <ビッド> ディーラーの左隣のプレイヤーから時計回りの順に,すべてのプレイヤーが ビッドを行います。パートナーのうち,最後にビッドするプレイヤーのビッド が最終的なビッドとなります。ビッドはパートナー2人で取ることを宣言する トリック数です。 パートナーのうち最後にビッドするプレイヤーは,最初にビッドしたパート ナーのビッドと同じか,それ以上の数をビッドしなければなりません。 普通は,パートナーのうち最初のビッドする人は,自分が取れると考えるト リック数をビッドし,最後にビッドする人は,それに自分が取れるトリック数 を加えて最終的なビッドを行います。 「0」というビッドも可能です。 例えば,ディーラーの左隣から時計回りにプレイヤーをA,B,C,Dとす ると,Aは5をビッド,Bは3をビッド,Cは5をビッド,D(ディーラー) は7をビッド,というようになります。この例では,ACのペアは5トリック, BDのペアは7トリック取ることを宣言したことになります。 なお,2チームのビッドの合計が13トリックよりも上でも下でも,問題あ りません。 <ニル(Nil)> ビッドの時にパートナーの片方のプレイヤーがニルの宣言をすることができ ます。 ニルは,宣言を行った個人が,1トリックも取らないというビッドです。1 トリックでも取ると,ニルのビッドは失敗します。 パートナーの片方がニルを宣言しても,もう1人のプレイヤーは通常通りの ビッドを行います。(あるいは,もう1人のプレイヤーもニルの宣言を行うこ ともできます。) つまり,パートナーのうち最初にビッドするプレイヤーがニルを宣言したら, 最後にビッドするプレイヤーは,そのチームが取るトリック数を予想して(実 際には自分1人で取るつもりのトリック数を予想して),ビッドを行います。 パートナーのうち最後にビッドするほうのプレイヤーがニルを宣言したら, 最初のビッドがそのチームの最終的なビッドとなります。 <ダブル・ニル(Double Nil or Blind Nil)> 相手より100点以上負けているチームの1人(または2人)は,ダブル・ ニルの宣言を行うことができます。 ダブル・ニルとは,自分の手札を見ないでニルの宣言を行うことです。した がって,手札を見たあとにこのビッドを行うことはできません。 ダブル・ニルの宣言があったチームは,プレイの前に,各プレイヤーの手札 から2枚を相手と交換します。(互いに相手からもらうカードを見ないで,相 手に2枚のカードを渡します。) <プレイ> 最初のリードはディーラーの左隣のプレイヤーが行います。 通常のトリックテイキングゲームと同じようにプレイします。スペードが常 に切札になります。リードされたスートをフォローする義務があります。フォ ローできないときには,何を出してもかまいません。プレイは時計回りです。 ただし,まだ誰もスペードをプレイしていない時には,スペードのリードは できません。つまり,誰かがスペードのラフ(他のスートのリードの時に切札 を出すこと)をしてはじめて,それ以降のトリックで,スペードのリードがで きることになります。 ただし,もちろん手札にスペードしかない場合には,スペードのリードがで きます。この場合も,それ以降のトリックでは,誰でもスペードのリードがで きるようになります。 <得点> あるチームが,ビッドしたトリック数と同じかそれ以上のトリック数を取っ た場合,つぎの1)2)の合計点数が得られます。 1)ビッドしたトリック数を10倍した点数。 2)ビッドしたトリックを越えたトリック数(オーバートリックの数)と同 じ点数。 例えば,6をビッドして,8トリックを取った場合は,6x10+2=62 点を得点します。 逆に,ビッドしたトリック数かそれ以上を取ることができなかった場合,ビ ッドしたトリック数を10倍した点数が,マイナスの得点となります。(ビッ ドしたトリック数に何トリック足りなかったかは関係ありません。) 例えば,7をビッドして5トリックしか取れなかった場合は,7x10=70 点のマイナス点となります。 ニルのビッドが成功したときは,100点を得点します。失敗したときには, マイナス100点となります。 ニルのビッドがあった場合も,パートナーのもう1人が行った通常のビッド に対する得失点も計算します。ニルのビッドを行ったプレイヤーがニルに失敗 した場合,そのプレイヤーが取ったトリックも,もう1人のプレイヤーが宣言し た通常のビッドに対する,取ったトリック数に含めます。 ダブル・ニルも同様に得点しますが,成功したときは200点,失敗したと きはマイナス200点となります。 <ゲーム> ディールを何回か行い,どちらかのチームの累計点が500点以上になった ら,ゲーム終了です。 累計点の多いチームの勝ちとなります。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <サンドバッグ・ルール(Sandbagging Rule)> オプショナルルールですが,よく行われています。オーバートリックを罰す るルールです。 あるチームのオーバートリックの数(ビッドしたトリック数よりたくさん取 ったトリック数)の累計が10を超える毎に,そのチームにマイナス100点 がつきます。 つまり,そのチームの得点の1の位が10に繰り上がる毎に,マイナス100 点となるわけです(チームの得点がマイナスの場合を除く)。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Subj:ルール紹介30:スペード(2) From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:96/03/01 00:35
今回はスペードの違うルールを紹介します。長文なので,関心のない方(ほ とんどの人がそうでしょうが)には申し訳ないのですが,おつきあい(または スキップ)をお願いいたします。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1996/2/29 赤桐 スペードの紹介の続きです。今回は,バリエーションや,別のルールや,オ プショナルルールを紹介します。 <プレイヤー> 4人でプレイする場合でも,パートナー戦ではなく,個人戦で行うこともあ ります。この場合はもちろん,各個人が自分1人で取るトリック数をビッドし てプレイします。ダブル・ニルの場合も,カードの交換はできません。 3人で行うこともできます。もちろん上記のような個人戦になります。各プ レイヤーに17枚ずつ配り,残りのカードはプレイに使用しません(誰も見る こともできません)。 あるいは,クラブの2のような弱いカードを1枚最初から抜いておくやり方 もあります。 2人の場合は,普通にカードを配る代わりに,シャッフルしたカードをテー ブル中央に山札として裏向きに置いて,ノンディーラーから交互に次のように します。 1)まず,山札から1枚のカードを取ります。そのカードは手札に加えるこ とができます。その場合,次にまた山札から1枚のカードを取って見ることが できますが,それは裏向きに捨てなければなりません。 2)最初に取ったカードは,手札に加えないで,裏向きに捨てることもでき ます。この場合,次にもう1枚のカードを山札から取り,それを手札に加えま す。 これを山札がなくなるまで繰り返します。山札がなくなると,各プレイヤー の手札は13枚ずつとなります。 4人または3人の個人戦と同じようにゲームを行います。ダブル・ニルは山 札のカードを1枚も取らないうちに宣言しなければなりません。 2人ゲームには次のような別のやり方もあります。 1.3人ゲームと同じように17枚ずつ3人分の手札を配ります。ディーラ ーの左隣をダミーの手札として,その分も配ることになります。(ダミーを右 隣にするルールもあります。) 2.ダミーを含めて3人でプレイをすることになります。ダミーの手札は裏 向きのままにしておき,必ず,その1番上からプレイします。したがって,ダ ミーはフォローの義務はありません。 <カード> ジョーカーを2枚加えることがあります。2枚のジョーカーは強いほう(ビ ッグジョーカー)と弱い方(リトルジョーカー)の区別があります。 使用しているカードの2枚のジョーカーが同じでなければ,強そうな方(色 がついている方など)がビッグジョーカーになります。2枚が同じならば,カ ードにマークを書き込む必要があります。 ジョーカーを使用した場合,スペード以外の2枚の2のカード(ハートとダ イアモンドの2など)は抜いておきます(使用しません)。 別のやり方としては,ディーラーだけが2枚多いカードを配られて,ビッド の前に2枚を捨て札するという方法もあります。 ジョーカーは,プレイの時には,切札(スペード)のスートに属するカード として扱われます。 <カードのランク> 切札(スペード)のスートのランクは,いろいろなルールがあります。(切 札以外のスートのランクは,変わることはありません。必ず,A,K,...,2 です。) ジョーカーが入った場合,ビッグジョーカーが一番強い切札で,リトルジョ ーカーがそれに続きます。 切札の2がAよりも強くなるルールもあります。(ジョーカーよりは弱くな ります。) また,ジョーカーのない場合,他のスートの2のカードを,切札の一番強い カードとして使うことがあります。2枚以上の他のスートの2をこのように使 うこともありますが,この場合には,強さの順位を決めておく必要があります。 <ビッドの方法> パートナー戦でも,ビッドのとき,各プレイヤーが自分の取れると思うトリ ック数を宣言するやりかたもあります。この場合,パートナー2人のビッドの 合計が,そのパートナーのビッドとなります。 ビッドを2巡させることもあります。2順目に各プレイヤーは,今までの自 分のチームのビッドより高いビッドを宣言することができます。もちろん,パ スもできます。 このように時計回りの順にビッドする方法の他に,パードナーどうしが相談 して次のようにビッドするやりかたもあります。 ディーラーを含まない方のパートナーがまずビッドを行います。ビッドは, 2人で相談してから,2人合わせて取ることができると考えるトリック数を, どちらかのプレイヤーが宣言します。 相談においては,自分の取れそうなトリック数を相手に言うことができま す。例えば「私は3トリック取れそうです」というようにです。また,「4ト リックと半分くらい取れそう」とか「最低で2トリック,最高で5トリック, 普通に見積もって3トリックくらい取れそう」などと言うこともできます。 しかし,それ以外の自分の手の情報を言うことはできません。例えば,「切 札がとても強い」とか,「ハートがない」とか言うことは禁止されます。 相談は,相手のパートナーも聞こえるように行わなければなりません。 ディーラー側でないパートナーのビッドが終ると,ディーラー側のビッドを 全く同じように行います。 <ニル,ダブル・ニル> ダブル・ニルのビッドが認められないことがあります。 ダブル・ニルが100点以上負けているときでない場合でも認められたり, 100点でなく200点など別の点数以上負けているときに認められるという ルールもあります。 ダブル・ニルだけでなく,ニルのビッドも認められないことがあります。 ニルやダブル・ニルの点数はさまざまです。 ダブル・ニルの場合だけでなく,ニルの場合もパートナーとカードを交換で きるというルールもかなり一般的です。逆にダブル・ニルの場合もカードを交 換できないというルールもあります。 交換の枚数も,1枚から3枚までさまざまです。 ダブル・ブラインド・ニルというビッドもあります。このビッドは,ダブル・ ニルのように,配られた手札を見ないで行わなければなりません。手札はビッ ド終了後も見ることができず,配られたままテーブルに置いておきます。パー トナーとの手札の交換もありません。 プレイのときには,必ず手札の1番上のカードをプレイしていきます。フォ ローの義務などはありません。こうして,1トリックも取らなければ成功です。 得点・失点は400点(または200点)です。200点以上負けていなけれ ばこのビッドができないというルールもあります。 <ブラインド6(Blind 6)> パートナーのどちらも手札を見ないうちに,2人で相談して(あるいはどち らかの独断で),ブラインド6というビッドをすることができるというルール もあります。 このパートナーが6トリック以上(別ルールではちょうど6トリック)取っ た場合,ビッドによる点数が2倍になります。つまり,1トリックにつき20 点で120点となりますが,オーバートリックの点数は変わりません。失敗し た場合も通常の2倍となります。 あるいは,成功した場合に,100点のボーナスがつくというルールもあり ます。失敗したときには通常通りの点数です。 ブラインド6ができるルールの時,ブラインド7やブラインド8なども可能 です。 ブラインド7以上のビッドしか許されず,ブラインド6はできないというル ールもあります。 このようなビッドは普通,チームが100点以上負けている場合だけ可能で す。 <ムーン・ビッド(Moon Bidding)> ムーンというビッドが可能なことがあります。ムーンは13トリック全部取 るという宣言ですが,成功した場合は200点,失敗した場合はマイナス200 点となります。(通常の得点はありません。) 13のビッドが自動的にムーンのビッドになることもあります。 ブラインド・ムーンというビッドも可能なことがあります。パートナーのど ちらも手札を見ないうちに宣言しなければならないビッドで,13トリック全 部を取るという宣言です。成功した場合は400点,失敗した場合はマイナス 400点となります。 ブラインド・ムーンは,チームが100点以上負けている場合だけ可能です。 <ミニマム・ビッド(Minimum Bid)> ビッドできる最低のトリック数を決めておくことがあります。例えば,ミニ マム・ビッドを4と定めると,3以下のビッドは,最終的なものとしては,不 可能になります。 パートナーの1人がニルやダブル・ニルのビッドを行った場合でも,ミニマ ム・ビッドは満たさなければなりません。 <プレイ> 最初のトリックは,すべてのプレイヤーがその人の手札で一番弱いクラブの カードをプレイしなければならないというルールもあります。クラブがなけれ ば,ダイアモンドかハートを捨て札します。厳密にプレイするときには,クラ ブの2をもっているプレイヤーが最初にプレイし,そのあと時計回りに順にプ レイします。 最初のトリックを通常通り行う場合,クラブの2を持っているプレイヤーが 最初にリードするというルールもあります。最も高いビッドをしたプレイヤー が最初のリードを行うというルールもあります。 切札(スペード)のリードは,まだ誰もスペードを使っていなくても,いつ でも行えるというルールもあります。 <得点> ビッドしたトリック数を取れなかった場合,宣言したトリック数に足りなか ったトリック数を10倍したものがマイナス点になるというルールもあります 。例えば,8をビッドして6トリック数しか取れなかったら,(8−6)x10 =20点のマイナス点となります。 ビッドしたトリック数より多くのトリックを取った場合,オーバートリック の数を得点に加える代わりに,引き算することもあります。例えば,5のビッ ドで8トリック取った場合,5x10−(8−5)=47点となります。 また,オーバートリックの数を10倍したものを引くこともあります。例え ば,5のビッドで8トリック取った場合,5x10−(8−5)x10=20 点となります。 上記のようなオーバートリックを得点から引くルールを採用した場合は,サ ンドバッグルールは採用されません。 <10フォー200(10 for 200)> 10トリック以上ビッドして成功した場合に,200点のボーナス点がつく というルールです。失敗した場合には,マイナス200点となります。 10トリックちょうどをビッドして,ちょうど10トリック取った時だけ, 200点のボーナス点がつくというルールもあります。 10トリック以上ビッドして成功した場合に,ビッドによる点数が2倍にな るというルールもあります。つまり,1トリックにつき20点となりますが, オーバートリックの点数は変わりません。これを,10フォー2(10 for 2)と 呼びます。 <その他のボーナス> ビッドしたトリック数ちょうどのトリックを取った場合で,最後のトリック を9以上の切札で勝ったら,10点のボーナス点となるというルールがありま す。 ビッドしたトリック数ちょうどのトリックを取った場合で,最後の2トリッ ク以上を9以上の切札で勝ち,その切札がシークエンス(続き札)であった場 合は,そのシークエンス1枚につき10点のボーナスになるというルールもあ ります。 7以上のビッドをして成功した場合,6より上の1トリックにつき10点の ボーナスがつくというルールもあります(ビッドしたトリックに対して)。 2のビッドをしてちょうど2トリック取った場合は40点,1のビッドをし てちょうど1トリック取った場合は60点,0のビッドをしてちょうど0トリ ックだった場合は100点となるルールもあります。普通の点数は計上しませ ん。 <ゲーム> 500点でなく,300点や400点でゲーム終了になることもあります。 13トリック全部取ると,そのチームの勝利でゲーム終了になるというルー ルもあります。 ムーンやブラインド・ムーンの成功でゲーム終了というルールもあります。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Subj:ルール紹介31:スペード(3) From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:96/03/01 22:24
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1996/3/1 赤桐 スペードの紹介の最後として,実際のルールブックやゲームソフトの上でど のようなルールが採用されているかを紹介します。 <このルール紹介のルール> まず,私が最初に記述したルールをまとめておきます。 *4人のパートナー戦 *ジョーカーなし *ニルは常に可能,ダブル・ニルは100点以上負けているときに可能 *ニルの時はパートナーと交換しない。ダブル・ニルのときは2枚交換。 *ミニマムビッドはなし *最初のリードは,ディーラーの左隣のプレイヤー *スペードのリードは誰かがスペードを使った後だけしかできない *ニルは100点。ダブルニルは200点。 *サンドバッグルールは採用しない *500点でゲーム <"Hoyle's Rules of Games"のルール> Albert H. Morehead氏とGeoffrey Mott-Smith氏共著の書物によるルールです。 私が紹介したルールとは,ニルやダブル・ニルのところだけが違います。ニル で3枚交換できるため,ニルが非常にやり易くなっています。 *4人のパートナー戦 *ジョーカーなし *ニルもダブル・ニルも常に可能 *ニルやダブル・ニルのとき3枚交換。ただし,パートナーの両方がニルか ダブル・ニルをビッドした場合は,交換しない。 *ミニマムビッドはなし *最初のリードは,ディーラーの左隣のプレイヤー *スペードのリードは誰かがスペードを使った後だけしかできない *ニルは100点。ダブルニルは200点。 *サンドバッグルールは採用しない *500点でゲーム <"Card Games"のサイトのルール> インターネットWWWのJohn McLeod氏のサイトのルールです(http://www. cs.man.ac.uk/card-games/)。実際にはルールは Theodore Hwa氏が提供してい ます。 *4人のパートナー戦 *ジョーカーなし *ビッドはパードナーどうしの相談できめる *ニルは常に可能,ダブル・ニルは100点以上負けているときに可能 *ニルのときはカードの交換しない。ダブル・ニルのは2枚交換。 *ミニマムビッドはなし *最初のトリックは,全員が,自分の持っている最も弱いクラブをプレイ *スペードのリードは誰かがスペードを使った後だけしかできない *ビッド失敗のときのマイナス点は,ビッドに足りないトリック数x10 *ニルの点数は50点。ダブル・ニルの点数は100点。 *サンドバッグルールを採用 *500点でゲーム <"Card Games"のサイトの別のルール> インターネットWWWのJohn McLeod氏のサイトで紹介されている別のルール です。ルールは Dennis J Barmore氏の提供によります。アフリカ系のアメリカ 人のあいだで行われているルールだそうです。 ニルもスペードのリードの制限もない,すっきりしたルールです。 *4人のパートナー戦 *ジョーカーを2枚使用。クラブとハートの2は使用しない。 *切札のカードのランクはビッグジョーカー,リトルジョーカー,2,A, K,Q,J,10,9,8,7,6,5,4,3 *ニル,ダブル・ニルは採用しない *ブラインド7を採用。達成したときには,ビッドによる得点を倍にする。 *最初のリードは,ディーラーの左隣のプレイヤー *スペードのリードはいつでもできる <"Card Games"のサイトの3人用のルール> インターネットWWWのJohn McLeod氏のサイトで紹介されている3人用の ルールです。ルールは Szu Kay Wong氏の提供によります。 *3人の個人戦 *ジョーカーなし。52枚のカードを使用。17枚ずつ配り,余った1枚は 使用しない。 *ニル,ダブル・ニルは採用しない *ブラインド6(あるいはブラインド7)を採用。成功した場合,ビッドに よる得点は倍になる *ミニマムビッドはなし *最初のリードはクラブの2を持っているプレイヤー *スペードのリードは誰かがスペードを使った後だけしかできない *オーバートリックは1トリックにつきマイナス10点 *ゲームの点数は,300点,400点,500点のいずれか <"Dan & Brad's Spades Career"のサイトのルール> インターネットWWW(http://www.unc.edu/~dano/spades.html)にあった ルールです。 *4人のパートナー戦 *ジョーカーなし *ニルは常に可能,ダブル・ニルは200点以上負けているときに可能 *ニルだけでなくダブル・ニルのときもカードの交換はしない *ミニマムビッドは4 *10フォー2を採用。10トリック以上取ったら,ビッドによる得点は倍 になる。 *最初のトリックは,全員が,自分の持っている最も弱いクラブをプレイ *スペードのリードは誰かがスペードを使った後だけしかできない *ニルの点数は100点。ダブル・ニルの点数は成功したときは200点だ が,失敗したときはマイナス100点 *サンドバッグルールを採用 *500点でゲーム *13トリック全部取ると,それでゲーム終了 <パソコンソフト"Network Spades"のルール> Synthetic Reality Co.社のパソコンソフトのルールです(Ver.1.1 for MS- Windows)。 括弧内はオプショナルルールです。 *4人の個人戦(パートナー戦) *ジョーカーなし *ニルもダブル・ニルも常に可能。 *ニルだけでなくダブル・ニルのときもカードの交換はしない *ミニマムビッドなし(設定可能) *最初のリードはディーラーの左隣 *スペードのリードは誰かがスペードを使った後だけしかできない *13トリック取ると200点のボーナス(なし) *ニルは100点。ダブルニルは200点。 *サンドバッグルール採用(採用しない) *300点でゲーム(200,500,750,1000点) <パソコンソフト"Spades"のルール> Windswept Software社のパソコンソフトのルールです(Ver.2.03 for MS- Windows)。 ニルの時にパートナーと3枚交換があるので,ほとんど毎回のように,コン ピューター側も,パートナーのうち1人がニルのビッドを行います。 括弧内はオプショナルルールです。 *4人の個人戦(パートナー戦) *ジョーカーなし(1枚または2枚入れる) *ニルもダブル・ニルも常に可能 *ニル,ダブル・ニルのときは3枚交換 *0のビッドは自動的にニルのビッドになる。 *ミニマムビッドなし *最初のリードはディーラーの左隣 *スペードのリードは誰かがスペードを使った後だけしかできない *ビッドしたトリック数ちょうどを取ると,20点のボーナス。 *ニルは100点。ダブルニルは200点。 *サンドバッグルールは採用しない *500点でゲーム(250,750,1000点) <パソコンソフト"Spades"のルール> Spaceways社のパソコンソフトのルールです(PC-DOS用)。 括弧内はオプショナルルールです。 *4人の個人戦(パートナー戦,2人戦) *ジョーカーなし *ニルは採用(採用しない) *ダブル・ニルは採用しない(採用する) *ダブル・ブラインド・ニルは採用しない(採用する) *ニルだけでなくダブル・ニルのときもカードの交換はしない *ミニマムビッドは2(なし) *10フォー200を採用(採用しない) *ディーラーの左隣が最初のリード(最も高いビッドをしたプレイヤーが最 初のリード) *スペードのリードは誰かがスペードを使った後だけしかできない(いつで もできる) *ニルは100点。ダブルニルは200点。 *サンドバッグルールは採用しない *500点でゲーム(150,250,750,1000点) <パソコンソフト"WinSpades"のルール> Dax Prather氏によるパソコンソフトのルールです(Ver.1.1 for MS Windows)。 Dennis J Barmore氏のルール("Card Games"サイト内で紹介)と同じ系統の ルールです。 純粋に,できるだけ多くのトリックを取ることを目的とするゲームになって います。 括弧内はオプショナルルールです。 *パートナー戦のみ *ジョーカーを2枚使う。ダイアモンドとハートの2は使用しない。 *切札のカードのランクはビッグジョーカー,リトルジョーカー,A,K, Q,J,10,9,8,7,6,5,4,3,2 *ニル,ダブル・ニルはない *ミニマムビッドは4(0〜13) *10以上をビッドして成功すると100点ボーナス,失敗すると100点 ペナルティー(このルールを採用しない) *ブラインド7(ブラインド5〜ブラインド13) *ブラインド7などが成功すると100点ボーナス(ビッドによる点数が倍 になる) *ブラインド7などが失敗しても通常の点数(マイナス点が倍になる。また は,100点ペナルティー) *最初のリードはディーラーの左隣 *スペードのリードはいつでもできる *サンドバッグルールは採用しない(オーバートリックは1トリックにつき マイナス1点) *500点でゲーム(100,150,200,250,300,350,400,450) **********************************************************************