Subj:ルール紹介13:タブラネット From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:95/05/27 10:24
 カシノ系のゲームを1つ取り上げます。カシノ系のゲームは基本的にはどれ も同じようなものですが,それぞれ特徴もあります。どれをプレイするかは, お好みでどうぞ。  タブラネットはヒューバート・フィリップス氏などが推薦しているゲームで す。 **********************************************************************             タブラネット(Tablanette) 1995/5/27 赤桐  ロシア生まれのゲームともいわれますが,定かではありません。名前はフラ ンス語の"table nette"つまり「きれいなテーブル」ということばから来てい ると思われます。  カシノやスコポーネなどの系統のゲームです。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <人数>  2人〜4人。まず,2人ゲームを説明します。 <カード>  通常の52枚のカード。 <ディール>  最初のディーラーは任意の方法で決めます。カットして低位のカードがディ ーラーになることにしてもよいでしょう。  ディーラーはディールごとに交代します。  ディーラーは,プレイヤーにカードを6枚ずつ配ります。  そのあと,4枚のカードを,重ねないで,表向きにテーブル中央に配ります。 このようにテーブルに置かれたカードを「場のカード」と呼ぶことにします。 また,場のカードが置かれる場所を,「場」と呼ぶことにします。  残りのカードは,裏向きのままテーブルに置いておきます(それを「山札」 と呼ぶことにします)。  もし,最初の場のカードの中にジャックがあれば,そのジャックを山札の1 番下に入れて,山札の1番上から場のカードを補充します。(2枚以上のジャ ックが場に現れたら,全部のジャックについて,そのようにします。)  プレイが進み,両方のプレイヤーの手札がなくなったときに,山札があれば, ディーラーはそこから6枚ずつ両プレイヤーに配ります。 <プレイ>  ノンディーラーから順にプレイを行います。  プレイは,手札から自由に1枚を場に出すことで行われます。  出したカードと同じランクのカードが場にあれば,そのカードを取ることが できます。例えば,キングを出すと,場にあるキングを取ることができます。 同じランクのカードが複数あれば,全部取ることができます。取るときには, 出したカードもいっしょに取ります。  また,場にあるカードの2枚か3枚の数値を足すと,出したカードの数値と 等しくなる場合には,それらのカードを取ることができます。例えば,場に2 と3のカードがあれば,5のカードを出して,その2と3のカードを取ること ができます。もちろん,出したカード(この場合は5のカード)も取ることが できます。なお,4枚以上のカードの数値の合計点で取ることはできません。  カードの数値というのは,2から10のカードについては,その数字そのま まで,クイーンは13,キングは14となります。エースについては,1か11 のどちらかをプレイヤーが選ぶことができます(出したカードについても,場 のカードについてもです)。ジャックにはカードの数値はなく,後述するよう に,特別の働きをします。  足すと出したカードの数値と等しくなるようなカードの集まりが,場に複数 ある場合には,それらを全部取ることができます。例えば,場に2と3と4と 8と9があって,クイーンを出した場合,2と3と8で13となり,4と9で 13となるので,すべてのカードを取ることができます。  ただし,例えば,場のカードが2と3と5と9である場合,キングを出して も全部のカードは取ることはできません。2と3と9で14であり,5と9で も14となりますが,9は1枚しかないので,2回数えることはできないから です。この場合,どちらか片方のグループを取ることになりますが,どちらに するかはプレイヤーの自由です。  場に,同じランクによって取れるカードも,数値を足して取れるカードも, 両方ある場合には,どちらも全部取ることができます。  また逆に,出したカードにより取れるカードは,すべて取らなければなりま せん。ただし,選択できるときには,必ずしも最高の枚数を取る必要はありま せん。例えば,場にエースと10があって,出したカードがエースだった場合, 場のエースを1と数え,出したエースを11と数えると,場のエースと10が 両方取れますが,そうしないで,場からエースだけを取ることもできます。  取ったカードは,手札とは別にして,裏向きにしてテーブルに置いておきま す。  場に,取ることができるカードがない場合には,出したカードはそのまま場 のカードとして置いておきます。これを「捨て札」と呼ぶことにします。 <タブラネット>  プレイで場のカードを全部取ってしまい,場のカードを0枚にしてしまうこ とを,タブラネットと呼びます。   タブラネットをすると,即座に,取ったカードの数値全部を合計したものを 得点することができます。これには,出したカードの数値も含まれます。例え ば,場に3と10とクイーンがあり,クイーンを出してタブラネットした場合 には,39点の得点となります。 <ジャック>  ジャックを出すと,場のカードをすべて取ることができます。ただし,これ はタブラネットにはなりません。  場にカードが1枚もないときにジャックを出すと,捨て札になります。  このようにして場のカードの中にジャックがある場合,このジャックはジャ ックを出すことによってしか取ることができません。(場にジャックを含む場 合にも,ジャックを出せば全部の場のカードが取れますが,いかなる場合にも, ジャックのプレイでタブラネットになることはありません。) <ディールの終了>  手札も山札もなくなったときに,そのディールは終了します。  そのときに残っている場のカードは,1番最後に場のカードを1枚でも取っ たプレイヤーのものになります。  例えば,最後から1つ前のプレイで,プレイヤーAが5を出して場の5を取 り,その後の両者のプレイがすべて捨て札だった場合,プレイヤーAが最後に 場に残っているカードを取ることになります。もちろん,これはタブラネット にはなりません。 <得点>  プレイ中に得点したタブラネットの点数に加えて,ディールが終わると,取 ったカードにより,次のように得点します。   エース,キング,クイーン,ジャック,10: 各1点   ただし,ダイアモンドの10は:        2点   クラブの2:                 1点   取ったカードの枚数が1番多いプレイヤーに:  3点(同枚数は0点) <ゲーム>  最初に251点に到達したプレイヤーが,勝者になります。タブラネットに より,ディール中に得点してゲームが終了することもあります。  ディール後の得点計算で,両者が251点以上になった場合には,得点の多 いプレイヤーが勝者になります。同点は引き分けです。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <3人,4人ゲーム>  4人ゲームの場合は,パートナーを組む場合も,個人戦の場合もあります。  各プレイヤーに4枚ずつ配ります。配り直すときも4枚ずつです。  ディーラーの交代もディールもプレイも,時計回りにします。  3人ゲームや4人ゲームの個人戦の場合は,151点をターゲットにしたほ うがよいでしょう。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <注1>  2人ゲームのときに,6枚ずつではなく,8枚ずつ配るやりかたもあります。 配り直すときも8枚ずつです。(参考文献2) <注2>  場のカードを,カードの数値の合計で取る場合,2枚か3枚にかぎらず,4 枚以上でも取れるとするルールもあります。(参考文献2) <注3>  取ったカードについて,次のような得点システムを提唱している人がいるそ うです。(参考文献2)   エース:  11点   10:   10点   キング:   4点   クイーン:  3点   ジャック:  2点   (その他のカードは0点) <注4>  ジャックを特別扱いにせず,単に12の数値をもつカードとするやりかたも あります。(参考文献3) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <参考文献> 1. "The Pan Book of Card Games"(London,1960) by Hubert Phillips 2. "A Dictionary of Card Games"(Oxford,1992) by David Parlett 3. "Scarne's Encyclopedia of Games"(London, 1973) by John Scarne **********************************************************************