Subj:ルール紹介23:ウェルチ・ホイスト From:赤桐裕二<mhb01072@nifty.ne.jp> Date:95/10/22 02:18
10月7日になかよし村でプレイしたゲームです。#615で鳳翼さんにルール を含めて紹介していただきましたが,わたしからもルールをアップしておきま す。 鳳翼さんはリードをする利点があまりないと書いていらっしゃいますが,私 のグループでは,まだ山札のあるうちに,上位のカードを続けて出して,敵の 10やジョーカーを取ろうというプレイが時々あり,まったく空振りのことも あるけれど,かなりの成功をおさめることもあるという状況でした。 私自身もジョーカーを3枚ほどこのようにして取られたことがあり,逆に2 枚ほど続けて取ったこともあります。 傑作かどうかはもうすこしプレイしなければ分かりませんが,結構普通に楽 しめるゲームという印象です。 ********************************************************************** ウェルチ・ホイスト(Welsh Whist) 1995/10/22 赤桐 David Parlette氏の創作したカードゲームです。ウェルチ(ウェールズの) ホイストという名前は,スコッチ・ホイストというカードゲームにすこしだけ 似ているということからつけたようです。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ <プレイヤー> 3人がベストですが,それ以上の人数でもプレイできます。 <カード> 3人〜4人のときは52枚のカードに2枚のジョーカーを加えたものを2組 使います。つまり108枚のカードを使います。5人〜6人のときは3組(1 62枚),7人〜8人のときは4組(216枚)というように,2人増えるご とに1組ずつ追加します。 使用するカードのセットの裏模様や色は同一でなくてもかまいません。 <ディール> カードは配られません。カードはプレイヤー全員によってシャッフルされ, テーブルの中央に裏向きに置かれ,山札となります。 <プレイ> 各プレイヤーは,自分の番のとき,次のうち1つを行います。 1)山札から1枚カードを手札に取る。 2)トリックテイキングのプレイのリードをおこなう。すなわち,手札から自 由に1枚を場に出す。 リードが行われたときには,他のプレイヤーは,上記のようなプレイとは別 に,リードしたプレイヤーの左隣から時計回りに1人ずつ,手札から1枚を出 してトリックテイキングゲームのプレイを行います。 リードされたスートのカードが手札にあれば,必ずそれを出さなければなり ません。つまり,フォローの義務があります。ただし,通常のトリックテイキ ングゲームと異なり,フォローできない場合,つまりリードされたスートのカ ードが手札にない場合には,プレイは行わず,「パス」という宣言を行います。 ジョーカーをリードする場合は,どのスートをフォローさせるかを宣言しま す。 他のプレイヤーがリードしたときには,ジョーカーは常にフォローすること ができます。つまり,ジョーカーを持っている場合は,リードされたスートを 出すか,ジョーカーを出すかのどちらかをしなければなりません。 このゲームには切札はありません。カードの強さはA,K,Q,J,10, 9,8,7,6,5,4,3,2の順です。1番強いカードを出したプレイヤ ーは,そのトリックで出たカードをすべて取って,自分のそばに置いておきま す。このカードはもうプレイには使用しません。 カードを2組以上使うので,全く同じカードが2枚以上ありますが,同じカ ードが同じトリックに出た場合は,最初に出たカードの方が強いとみなします。 ジョーカーは10と同じ強さのカードとして扱われます。ジョーカーと10 が同じトリックに出た場合には,最初に出た方が強いカードとみなします。 通常のトリックテイキングゲームと異なり,次にプレイを行うプレイヤーは リードしたプレイヤーの左隣になり,前記のように,山札から1枚取るかリー ドを行うかのどちらかを行います。 <終了> 山札がなくなると,山札から取るというプレイは行えないので,必ずトリッ クのリードを行わなければなりません。 すべてのプレイヤーの手札がなくなるまで,プレイが行われます。 <得点> トリックで取ったカードの点数の合計が得点になります。ジョーカーと10 のカードは10点となり,その他のカードはすべて1点です。2組のカードを 使うときには全部で216点となります。 <オプショナル・ルール> フォローできるカードがあるのにパスをすること,すなわち「リボーク」, が許されるというルールです。 ただし,トリックに勝ったプレイヤーは,パスをしたプレイヤーの1人に, 「チャレンジ」を行うことができます。チャレンジをされたプレイヤーは,手 札をすべてチャレンジしたプレイヤーに見せなければなりません。 もし,チャレンジされたプレイヤーがリボークをしていれば,手札のすべて はチャレンジをしたプレイヤーのものになります。このカードはトリックで勝 ったカードと同様に扱われます。 リボークしていない場合は,そのトリックに出たカードはすべて,チャレン ジされたプレイヤーが取っていきます。 **********************************************************************