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コワイ話を一つ。いや、愉快な話かな?
遠い知り合いの2×2のコンパ。待ち合わせ場所の名駅某所に先に着いた私だけど、顔も知らないのでコワイから友人Rの到着を待っていた。
辺りを見回す…スーツ系が2組ほど。小心ゆえじっと見ることはできず、どんな顔かは不明。
間もなくRが到着。「もう来てる?」「いやー分からない」携帯のメルアドしか教えてない私。先方の番号は知っているが、口下手なので交渉事はRにお任せと決めている。Rが早速電話すると、もう来ているとのこと。電話で話している2人組…あ!いたいた。
・・・・・んーちょっとなぁ…。“鳥羽一郎と山川豊”(兄弟ではないか!)って感じのアイパー系。“ルックスには自信があります”ってメールで言ってたのに〜どこがじゃ!ブサイクぶりに自信があるのだろうか…。これで同い年?!しわくちゃの夏っぽい安物紺スーツ×2。オシャレでない足元。顔…デカイ&肌デコボコ。うつむく私たち。
「店…あっちだから」と歩き出す。
ずんずん先を行く私たち。どうみてもこの4人、同じテーブルにいたら「相席よろしいですか?」って感じだ。途中で彼らが前を歩く。
Rに小声で「きょうK(人名)しようね」と囁く。
※Kとは…以前あまりの下ネタ攻撃にウンザリし、2次会を断った別れ際、ニッコリ笑顔でごまかして結局お金を払わなかったことを記念し、食い逃げすることの意味。
Rも「うん。逃げよう」と同意。
さらにさらに歩く。全然着かない。どこまで行くんだろう…?こんなに歩くならきっとオシャレな店を気合入れて予約してくれたのね!と思ったのも束の間、1人がとうとう私たちに
「この辺の○○○ってどこにあったっけ?」と聞いてきた。
○○○…?!ふざけんな!思いっきり安い大衆居酒屋チェーン!
あまりの仕打ちに無言になっているとRが「えー○○○行くの?!」とハッキリ言った。
「え…」黙る男性陣。
大体さぁ、こちらは張り切った服装&メイクで臨んでいるのよ!なのにそのくたびれた風体は何?!おまけに○○○ですって?!とんでもないわ!
気まずい空気が流れつつ、元の道を引き返し始めた一行。ふと、男の1人がコンビニに入った。
・・・・・どうやら店の場所を尋ねるらしい…ダサい…ダサすぎるっっっ!おや?次いでもう一人も店に入った。
チャーーーーーーンス!
これは逃げるっきゃない!絶好のタイミング!頭では「ダメだよ…!バレるよ!危ないよ!」と思いつつ、Rと顔を見合わせ、
「どうする?逃げる?」「逃げるしかないでしょ!」と密談。この間、ものすごく長く感じた。
そして突然ダーーーーッシュ!
夜の繁華街を買い物袋など大荷物を抱えてものすごい勢いで走り出した女2人!ガラス張りのコンビニからどうか見つかりませんように!
ハイヒールの靴音も高らかにちょっと先のビルの軒先のくぼみに隠れる。先客の女のコ2人がいて、「何事?」という顔で私たちを見ていたが、こちらは超真剣。そんなのに構ってられないわ!
「どうする?見つかってないよね?」「うん。もっと遠くまで逃げよう」
さらに安全な場所を目指し、通りに出て人をかき分け走る走る走る!
とうとう大通りに出ることに成功した私は大急ぎで道路を見て、タクシーにブンブンと手を振り回す。
普段はタクシー会社を選ぶけど、そうは言ってられない!素早く乗り込み、「どうする?」「じゃ、とりあえず栄へ!」とお願い。運転手はキョトン。
「できればこっちの道は通らないで!」と言ったがすでに遅く、ヤツらの方へ戻っているではないか!慌てて後部座席深く沈む私。
何とか逃げ切ったか?!と安堵。汗が噴き出す。
…が、Rの携帯が鳴る!見覚えない番号…鳥羽一郎らしい!コワ…。何度も何度もかかってきて、留守メモまで入る。
気〜付〜け〜よ〜!一体何の用が?!一度無視された時点で普通気付くじゃん!もしや真剣にはぐれたとか思ってるとか?!
うっとおしいので着信拒否。それでも何度もかかってくる。拒否すると延々と話中音が鳴るらしいが、気付かないのか?!
友達にこのエピソードを話しつつ、某店に入りご飯。相変わらず鳴り続ける電話をよそに、大ウケして爆笑する私たちだった。
ああ〜!こんなに走ったの久しぶり〜!
関係各所に手配し、完璧に逃げ切ったのは言うまでもない。
しばらくコンパから足を洗おうっと。はぁ…何たるこの仕打ち!
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