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真宗の葬儀作法

枕勤め

通夜

葬儀

中陰


--おまけ--

配布パンフレット

はじめに


このページでは、真宗の葬儀式の流れを紹介し、その場面毎での気を付けたいこと、知っておくべきことを順次載せていく予定です。

ある門徒さんの体験談ですが、家族の葬儀の後、落ち着いて考え直してみたら、どうしてこんなことをするのだろう、と疑問に思うようなことが多々あったそうです。どうやら、迷信めいた俗習に詳しい人がいて、あれをせなかんこれをせなかんと、いろいろ話されていたようです。私たち真宗門徒にとって必要の無い作法まで含めて、です。その門徒さんいわく「細かいことはともかく、前に葬儀で見聞きしたことだけでも、きちんと勉強しておけばよかった」ということでした。つまり、葬儀の場で見受けられる俗習の意味が分からず、なされるがままになってしまい、自分ならこうする、と判断する余地がなかった、ということでした。そして私自身も、そういうお話をお聞きして、普段からの葬儀作法への取り組みは、とても大切なことであることを改めて感じさせられました。

葬儀は、私たちの生活の上で、身内の死というきわめて大きな出来事にまつわる行事でありながら、そのあり方については、事前にきちんと取り組むことがほとんどない行事であります。それは「人の死にまつわる話などエンギでもない」とか、「その時が来たら考えればいい」というような思いが私たちのどこかにあり、真正面から取り組むのを阻害し続けてきた結果、とも言えましょう。そして、いざ葬儀となった時には、中心となる家族にきちんと取り組む時間的余裕など無く、その場しのぎに終始してしまう、というのが実状ではないでしょうか。葬儀は、その性質上あらかじめ予定など出来ない行事ですから、常日頃から、いざという時のためにきちんと取り組んでおかねばならないことと思われてなりません。


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