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真宗の葬儀作法

通夜

 通夜は、枕勤めから葬儀・火葬までの間、昼夜を問わずに皆で見守るという風習から来たものであります。 ですから本来はお内仏のある自宅部屋で葬儀の当日まで夜通し行ない、お勤めも弔問者自身が行ったものです。 そして、そこから葬列を組み、葬場に赴き、寺院僧侶の手でお勤めをしたわけです。 しかしながら現代では、葬儀の前日には、入棺と共に葬儀会場の準備をし、そこに棺を安置して通夜を行い、葬儀前日の夕方にお勤めをする形となっています。 ですから通夜のお勤めは、事実上葬儀会場(葬祭会館・公民館・寺院・自宅など)で寺院僧侶の手によって行われることが多くなりました。 ですが、本来は弔問者自身が見守りやお勤めをしてきた場でありますから、お勤めの心得のある方は、ぜひ一緒にお勤めをしていただきたいと思います。
お通夜のお飾りについては、枕勤めの準備と同様、さしあたって特別なものを用意する必要はありません。納棺後ならば布団の代わりに棺を安置し、枕勤めと同様にお内仏ご本尊に向かってお勤めができるようにします。
具体的な注意点は枕勤めの項に準じます。 葬儀前日には、葬儀会場も準備され、葬儀当日と同じお飾りがされている場合がほとんどですので、事実上、葬儀当日のお飾りに準ずることとなるでしょう。この場合の具体的な形は葬儀の項を参照してください。どちらにしろ、 必ずご本尊を中心としてお勤めの出来るようにする という基本は変わりません。
また、お勤めをする場合、焼香用香炉が準備してある場合がありますが、
お勤めの最中はお焼香をするのを控えます。 これは、自分が声をあげてお勤めをしている間に焼香することはなく、お勤めの前もしくは後で焼香をする、というごく自然な姿に準じたことです。 自らお勤めをするというのが本義ですから、他人にお勤めさせてその間に焼香をするというのははなはだ失礼なこと、と言わねばなりません。 お勤めの心得のあるないにかかわらず、自分がお勤めの主役であるという心持ちで、お勤めの最中は共に声を合わせるか、もしくは共にお勤めをする心持ちで静かにお勤めの時間を過ごしていただきたいと思います。 二度とない通夜の席です。後でこうすれば良かったと後悔することのないよう、出来るだけのことをいたしましょう。

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